平安末の備前は、以前から憧れていたもののひとつ。
古代と中世のよいところを合わせ持っているように見えます。
この小壺は、須恵器と同じ灰白色の土で、骨格がしっかりした造形です。
掌サイズなのに、手に取ると意外に重さがあり、分厚い造り。
下部から底にかけて、ヘラで形成されています。
備前焼は、平安末に備前三箇所の地域で始まり、桃山まで継続して焼かれてきました。
この小壺は、寺院か神社用だったと思われますが、どこの窯かは不明です。
(口径5センチ、高さ5,7センチ、底径4,5~4,8センチ)
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