計画ありきの都市計画道路
写真は西荻窪駅前の風景です。
道路拡張計画の対象になっている北銀座通り、左側の歩道を歩いてみました。
個人商店がまだまだがんばっていて、人気のお店には行列ができています。
新しいマンションなど鉄筋コンクリートの建物はすでに5メートルセットバックされているので、
ところどころがひっこんでいます。
でもゴチャゴチャしたカオスの魅力が残っていて、時折祭り囃子の笛の音がきこえてきます。
とてもよい気分。
この道路が拡張されたときの風景を想像してみると、マンションが林立して、スマートだけれどのっぺらぼうの街並み。
なんだか、さみしくなってきます。
杉並区は、西荻窪駅南側の一部から北へ青梅街道まで、約1キロの区間を3つに分けて、
やりやすい所から1区間ごとに東京都の事業認可を受けて工事をする計画です。
3つに分割して時間差をつけると、
自分の所はまだまだずっと先だと、沿線住民に危機感の温度差が生まれ、全体がまとまりにくくなります。
うまい作戦だなあと感心してしまいます。
最初に手をつけるのが、駅から一番離れている東京ガス~青梅街道までの区間。
ブリキ星はこの区間に入っています。
補償は? というと、拡張に必要な5メートル分の土地代だけで、残地はご勝手に。
建物は壊してあげますが、再建はご勝手に、というもの。
死活問題を突きつけられて、頭がクラクラしています。