プリミティブで、力のある造形です。
中部ジャワの仏教遺跡からの出土で、8〜9世紀のものと思われます。
中部ジャワは、密教が日本より早く伝わったところです。
松岡正剛さんの『空海の夢』によれば、「恵果は三十五歳のころに南方を訪れ、建中元年(七八〇)には、ジャワ僧の弁法に胎蔵法を伝えた」とあります。
この地に伝わった密教は、10世紀に入ってメラビ火山の大噴火で中部ジャワが壊滅するまで、盛んだったと言われています。
中部ジャワの仏教美術(特に10世紀以前のもの)は、実に魅力的です。
(径36,5センチ、高さ4センチ)
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