コロンとしていて、何気ない造形は見飽きることがありません。
これは、紀元前1000年~300年頃のものと推定される翡翠の母子像です。
赤ちゃんを抱く母子像は、縄文からエジプトまで広くみることができますが、翡翠製というのは初見です。
アジアで、翡翠の産地は日本とミャンマーの二カ所だけです。
縄文の翡翠文化はよく知られていますが、東南アジアとなると、これからの課題です。
サフィン文化など、古代マレー系の文化圏で、「翡翠」遺物の出土が報じられています。
多くは台湾産の軟玉(ネフライト)で、この母子像のように、ミャンマー産と思われる硬玉としての翡翠の遺物は、
ミュージアムピースといえるでしょう。
母子像の出土地、スマトラも、古代マレー系の文化圏でした。
(高さ9センチ)
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