美しい茶入れです。
ろくろか型物かもよくわかりませんが、冴えわたった技術に驚くばかりです。
重さは52グラムと軽く、日本の茶入れの半分の重さ。
私は、技術よりも作り手の「魂」に惹かれるほうなのですが、
技術に「魂」がのりうつることがあると知りました。
この茶入れは、中国南宋時代のもの。
室町時代に日本に入ってきたものでしょう。
口造りの一部に、使用によると思われるスレがあります。
驢蹄口とは、茶入れの口造りが驢馬の蹄に似ていることから付けられたとか。
同様の茶入れが、京都北村美術館にあります。
(高6,3センチ、口径3センチ、底径2,7センチ)