鉄釉がたっぷりとかけられた筒形の水さし。
シンプルで堂々として、飽きの来ない形です。室町時代のものです。
信楽の「鬼桶」同様、民具から茶道具に見立てられたものです。
左右に耳がついていたと思われ、古い時代に外されています。
底には茶人の花押があります。
朱漆はほとんど剥がれていますが、しっかりと跡が残っていて、
表千家九代了々斎のものだということが分かります。
箱蓋の裏には、写真のように書付がありますが、達筆すぎて私には読めません。
古いものなので、いくつかの修理があります。
(口径17センチ、高さ20,2センチ、底径11,7センチ)
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