$ 0 0 一見平凡、向き合うと、気品があり親しみが湧いてくる仏さまです。 お顔は新羅仏の面影があって、衣文も古様。 でも、トンガリ帽子に肉髪(にっけい)は、高麗仏如来坐像の特徴を表しています。 薄手の鋳造で、背中に孔をあけ、台座も含めて一鋳としているのは、とても珍しいです。 鍍金もよく残り、螺髪(らほつ)には群青が、口には朱が微かに残っています。 対馬善光寺にも、同様の彩色がされた高麗仏が伝わっています。 (高さ15センチ)