薄手でシャープな造りは、日本の室町、鎌倉の盆を見るようなかっこよさ。
精霊に供物を捧げる器だったと思われます。
素材は鉄木(てつぼく)といわれる鉄のように堅くて重い木。
器の表面は無数の使用痕がみられ、裏面の浅浮彫りの紋様は磨滅しています。
工芸品というより、古手のプリミティブの魅力です。
台湾先住民は、現在、台湾政府によって認定されている民族だけでも16あります。
戦前の日本植民地時代には、「高砂族」とよばれていました。
写真の盆(大皿)が、台湾先住民のどの民族のものかは不明です。
(径34~36センチ、高さ3,5~4センチ)
<売約済みになりました>