艶やかな黒と、躍動感ある彫りが魅力の「堆黒屈輪文瓶(ついこくぐりもんへい)」です。
写しが数多くあるなかで、本歌かな?と感じるものを手にしたのは初めてのことです。
堆黒は、黒漆や朱漆を分厚く塗り重ね刃で文様を彫り込む技法。南宋時代に流行した屈輪文で、そのなかでも唐草形と呼ばれる文様です。
中国本土では出土品としてしか確認されず、日本では寺院の什器や茶の湯で使われたものが伝世品として残っています。
この瓶は、木が枯れていて手取りは軽く、漆の剥離が見られます。
箱はありません。
(高さ11センチ、口径3,8センチ、底径5,2センチ、重さ78グラム)
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