中国彩文土器
大胆で力強いみごとな文様ですね。 この土器は、黄河中上流域に栄えた馬家窯文化(ばかようぶんか)(BC3500-2000年)のもので、 発見者の名前をとって「アンダーソン土器」と呼ばれています。 これは晩期(BC2300-2000年)のもの。 晩期は量産品で雑になっているように見えますが、 見方を変えればシンプルで「プリミティブ」な趣があります。 口が欠けています。 (高さ32,5センチ)...
View Article「輪郭」新谷仁美 絵・森田春奈 陶 4/23ー29
「輪郭」 新谷仁美 絵 森田春奈 陶 2022.4.23satー29fri 12:00~19:00 【輪郭】 物の外形を形づくっている線。 物事の大体のありさま。概要。大筋。容貌。
View Article高橋正子展開催します 2022.2.5(土)-11(金)
13年ぶりに再会した高橋正子さんの絵です。 「さもない海景」や「さもない風景」を描いても、 それは、高橋さん自身の自画像。 たおやかで、ひきこむ力があって、いいですね。 コロナ禍ですが、風通しのよい空間にする等の感染対策をしてお待ちしています。 会期 2月5日(土曜日)~11日(金・祝) 12:00ー19:00
View Article初期伊万里百聞窯の香炉
伝世品が僅かしか残っていない、初期伊万里「青磁染付」の香炉です。 初期伊万里研究者だった山下朔郎さんは「青磁染付」を、 陶芸史上はじめての試みで「百聞窯の独創」と表現しました。 この香炉には、象嵌で三羽の鶴と花火のような雲の雲鶴文様が描かれています。 鶴の嘴、尾、足は染付で、黒く発色しています。 たっぷりかけられた青磁釉のヒビ釉の仕上がりは、なんとも魅力的です。...
View Article染付入 三島唐津の茶入
二日連続の、百聞窯の茶道具の紹介です。 同じ百聞窯でも、これは初期伊万里ではなくて三島唐津。 象嵌による雲鶴文様には躍動感があります。 鶴の嘴、目、尾、足は染付で描かれています。 初期伊万里の「青磁染付」よりはやや古く、 日本で呉須を使用した焼き物のなかで最も古いといわれています。 茶入として伝世していて、類品は見たことがありません。 茶入れには、古い木の蓋と保存箱が付きます。...
View Article李朝の盆
紙縒り盆かな? と手にしてみたら、籐編みに漆の盆。 長年使い込まれ、塗られた漆も劣化して、渋い味わいになっています。 盆好きのバイブル『盆百選』には籐編み盆が一点掲載されていて、それは清朝時代の盆。 きっちり編み込まれ明快な盆ですが、この李朝の盆は真逆の世界です。 (口径29センチ、高さ3センチ、底径25センチ) <売約済みになりました>
View Articleタンザニアの土偶
土の塊を見るようで、原始的、根源的な力を感じます。 全体に朱が塗られていたようです。 女性像であることから、豊穣・安産の儀礼の土偶だったと思われます。 10年ぐらい前、長年お世話になった方から譲り受けたものです。 (高さ16センチ) 価格はお問い合わせください。
View Article「藍九谷手」白磁角瓶
江戸前期(17世紀後半)の技術の粋を集めた古伊万里角瓶。初見です。 中国の景徳鎮か徳化窯の中国様式を、和風に展開しています。 ろくろを使用せず、生地を型にあててつくる型押し成形で、 薄手でシャープな造形です。 角瓶の4面には、釘彫による、桃とブドウ、そして漢詩が描かれています。 足に一か所小さなカケがあります。 古い保存箱が付きます。 (高さ26,8センチ、胴8,5×8,5、底7×7センチ)...
View Article長巻の刀匠鍔
大ぶりで、日輪のシンプルなデザイン。 驚くほど薄手で、よく鍛えられた鉄味のよさ。 これは、室町時代にさかのぼる長巻の鍔です。 鍔専門の職人が生まれる以前のもので、刀匠や甲冑師によってつくられたといわれています。 (直径9,6センチ、厚さ0,15~0,20センチ、重さ105グラム)
View Article内田巌の油絵
内田巌(1900-1953)は、生涯リベラリストで、ときに酒に頼ることがあっても生真面目に生きた人。 この絵は「パリ風景画(赤い屋根)」で、1931~32年の作品です。 滞欧作なのに、他の日本人画家に共通する精神の高揚感はありません。 巌の滞欧作の風景画を「憂鬱なる風景」と表現する人もいるくらいです。 でもこのパリの絵は、明るい色彩と柔らかな筆致によって、見る者をほっとした気持ちにさせてくれます。...
View Article松尾宗二作 香合
小さな舎利容器の形をした香合です。 茶道具なのに仏教美術の世界です。 この形は、搭まりとよばれ奈良時代の寺院で使用された元祖香合です。 それを、江戸中期の茶人、松尾流家元の松尾宗二(1677-1752)が再現したとは・・・ 江戸時代の古い箱がついています。 (高さ7,6センチ) 価格はお問い合わせください。
View Article「輪郭」新谷仁美 絵、森田春菜 陶 展 4/23~29日開催です
「輪郭」 新谷仁美 絵 森田春菜 陶 2022.4.23sat-29fri 12:00-19:00 【輪郭】 物の外形を形づくっている線。 物事の大体のありさま。概要。大筋。容貌。 描き手の鼓動が伝わってくる新谷仁美さんの絵。 「モノ」に近よりすぎないところがいいですね。 たえず変化してきた森田春菜さんの陶作品。 今回は、骨太で生命体のような力を感じます。...
View Articleヨルダンの土器
モダンな茶碗を見るような姿形です。 これが、紀元前2700~3000年前につくられたとは驚きです。 ヨルダンの大きな鉢は時々見かけますが、これは副葬品としてのミニチュア土器。 赤褐色の化粧土を厚く塗り、研磨していく手の込んだつくりです。 (口径10,8~11,2センチ、高さ6,3センチ、底部径2センチ) 価格はお問い合わせください。
View Article熊谷幸治さんの土器
近年、土器づくりをする人が増えましたが、 熊谷さんは元祖土器づくりの作家さん。 学生時代から土器一筋です。 この壺は、約10年前の作品です。 (口径21,5センチ、胴径30センチ、高さ21~23,5センチ) 価格はお問い合わせください。
View Article唐物漆器
艶やかな黒と、躍動感ある彫りが魅力の「堆黒屈輪文瓶(ついこくぐりもんへい)」です。 写しが数多くあるなかで、本歌かな?と感じるものを手にしたのは初めてのことです。 堆黒は、黒漆や朱漆を分厚く塗り重ね刃で文様を彫り込む技法。南宋時代に流行した屈輪文で、そのなかでも唐草形と呼ばれる文様です。 中国本土では出土品としてしか確認されず、日本では寺院の什器や茶の湯で使われたものが伝世品として残っています。...
View Article「古九谷様式」香炉
上がりがよい白磁、ひきしまった姿形がいいですね。 花文の朱、紫、藍の発色が美しく、余白を生かしたデザイン感覚は見事です。 江戸時代前期のものです。 足に一か所全直しの修理があります。 古い箱が付きますが、火屋は失われています。 (径6,5センチ、高さ6センチ) 価格はお問い合わせください。
View Article6月19日は杉並区長選挙 岸本さとこさんを応援します(「西荻窪の道路拡張を考える会」ブログ転載)
(「西荻窪の道路拡張を考える会」ブログからの転載です) photo 田中 創 杉並区長選挙予定候補 岸本さとこさん 岸本さとこさんと一緒に 変えよう。 住民の声が届く杉並へ ●岸本さとこさんはどんな人 ▶1974年7月15日生まれ 「大量生産・大量廃棄」に疑問を感じていた高校生の時に地球サミット(1992年)があり、 環境問題にさらに関心をもつ。日本大学文理学部社会科学科、環境社会学を専攻。...
View Article竹谷富士雄の油絵
和風「タヒチの女」のような裸婦。 これは、竹谷富士雄(1907-1984)がプロレタリア美術運動に参加していた1930年代の作品です。 『日本プロレタリア美術史』(造形社)には、「実際の職場の人を呼んでポーズをしてもらった。バスの車掌さんは、しばしばポーズしてくれた」と書かれています。...
View Article辰砂の壺
この器形は、李朝ですが19世紀に入った地方窯。 辰砂、鉄砂を焼いた窯で時々見かけますが、そのなかでも抜群の出来です。 空に舞う鳳凰の姿がみごとに描かれています。 辰砂の釉薬である銅の発色が不安定で、部分的に緑色や褐色に変色しているのが、 かえって趣を増しています。 写真にあるように、口から肩にかけて修理があります。 (口径12,5センチ、高さ29,2センチ、高台径11センチ)...
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