$ 0 0 不折(1866-1943)は書家であり、洋画家でもあり、 漱石や鴎外とも交流があって、多才に個性的に生きた人。 この絵は、1920~30年代の小さな港町風景です。 屋根の上で寝そべる猫ちゃんがいいですね。 この頃の作は中国神話にもとづく歴史画が多く、風景画は意外なほど残っていません。 キャバレー王だった福富太郎さんが夢中になった洋画家の一人で、 「不折の油絵をなるべく逃がさず入手」したと書いています。 裏には墨による不折のサインがあります。 (板に油絵30×40,5センチ、額43×51センチ)