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坂田一男の滞欧作

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 レジェに師事し、ピカソと展覧会をしたことで知られる坂田一男(1889-1956)。
日本ではじめて抽象絵画を手がけ、在野で生涯その道ひとすじで生きた人です。
12年間のパリ生活(1921-1933)を終えて帰国した時はトランクひとつだけ。
作品はほとんど持ち帰りませんでした。
 この何気ない絵は、構想を練るために描かれたもので、
対象を分解し、思考し、再構成しようとしています。
私は、ただ感覚的に「気分のよい絵だなあ」と見とれています。

 (紙に鉛筆、色鉛筆 15×23センチ、額29,5×38,5センチ)

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