静寂のパリ。明るい色彩と柔らかな筆致がいいですね。
ほっとした気持ちになります。
この絵は、内田巌(1900-1953)の滞欧作。1931~32年頃の作品です。
リベラリストとしてのひそやかな自己主張を感じることが出来る戦前の作品は、私のお気に入り。
戦後の作は、プロパガンダ臭が強くて苦手でした。
最近になって、足立元『アナキズム美術史』(平凡社)を読んで見方を改めました。
彼の戦後の作品は、「確信犯的なコラージュであり参加型の作品」という評価に、ナルホド。
(キャンパスに油38×45,5センチ、額53×61センチ)
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