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中川浄益 建水

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建水は、「水こぼし」ともいわれ、茶道具のなかでは一番地味なもの。
今まで、関心をもったこともありませんでした。
しかし、この建水を見て驚きました。
見事な造形力と存在感は、茶道具のワクを超えて楽しめそうです。
シンプルで、利休好みとされている形です。
同じような形のものは、不審菴(表千家)蔵の唐銅皆具のなかにあり、
如心斎が極書きをしています。
写真の建水は、不審菴のものより一回り大きく、古格があります。
江戸前期頃のものと推測しています。
写真にあるように、浄益の掻き印があります。
中川浄益は、千家十職の金物師。利休の時代からずっと続いてきましたが、
2008年に十一代が亡くなり空席となっています。
この建水が何代の作かが問題ですが、古い代のものがあまり残っていないため、
特定できません。箱はありません。

 (口径18センチ、高さ9,5センチ、底径15センチ)
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