在原業平の東下り「八橋」の絵でしょうか。
繊細で優雅な線、淡い色彩、奥行のある空間表現が見事です。
為恭(1823-1864年)は、近年、再評価がすすんでいる復古大和絵の絵師。重文指定されている絵もあります。
為恭は、王朝文化を理想とし、芸術至上主義的な生き方をした人です。
平安絵巻「伴大納言絵詞」の模写をしたくて幕府方に出入りし、
元治元年(1864年)5月5日、長州藩士によって殺害されます。享年42歳でした。
掛軸の上下に傷みがあるため、仮額装してあります。
(本紙 42×54センチ、額87×67センチ)
価格 50,000円