白濁釉が薄く肩にかかり、ふんわりとしたふくらみのある姿形が魅力的です。
肩には、一の文字(又は窯印)が二本横並びに刻まれています。
中世の信楽と伊賀は、同じ山の北と南。それを区別するのは、あまり意味がないという見方もあります。
ここでは、この壺が私の知る信楽と比べて、とても薄いつくりで品があること、
きめ細かい陶土で、鉄分の粒子がそばかす状になっていること等から、伊賀としました。
口が欠けているので、時代判定は難しいのですが、室町~南北朝と見ています。
(高さ21センチ、口径5,5センチ、底径12,4センチ)
<売約済みになりました>