音孔が二つある、まるでオモチャのようなたて笛です。
これは弥生時代~古墳時代のものと推定される出土品です。
三代にわたって発掘の仕事をされていた家から出たもので、<明治四十年出土>のシールが付いています。
縄文時代から笛の文化が続いていたはずなのに、たて笛の出土は、弥生時代の木製が一点のみ。
たて笛土製品の出土は、今のところ報告されていないので、この写真の一点だけの可能性もあります。
この笛が実用品だったのか、それともミニチュアかは、定かではありません。
木製の実用琴や、琴を弾く人の埴輪が数多く(といっても50点をこえませんが)出土しているのに、たて笛が皆無に等しいのは不思議なことです。
(長さ12,5センチ)
価格 60,000円