江岑宗左の竹花入れ
おおらかで開放感があり、抜群の造形力を感じさせる竹花入れです。 竹花入れは、茶人の自己表現といわれていますが、つくり手の感性が伝わってきて、ワクワクさせられます。 これは、表千家四代、江岑宗左(1613-1672)の作。裏側に朱漆で「不審」の署名と宗左の花押があります。...
View Article初期伊万里小皿
夏バテのときには、ほっとできて少し元気をもらえる、初期伊万里の染付です。 みずみずしくて、生命力を感じます。 (縦8~8,5センチ、横9,5~10センチ、高さ1,5~2,5センチ) 価格3枚セットで40,000円
View Article三国時代の子持ち土器
普段はガラス越しでしか見る機会のない子持ち土器。これは朝鮮半島三国時代(5~6世紀)のものです。 かの国では、灯火器だったといわれています。ふっくらとした3つの小壺の底には、灯芯を通す穴があけられています。 この土器が日本に伝わると、灯火器としての用途は失われ、装飾的なものに変化します。 子持ちの装飾須恵器は、全国各地から出土しています。一方、本家の朝鮮半島での出土例はごく僅かです。...
View Article李朝の鉄の鍵
ずしっと重く、鉄味のよい鍵です。 鋳造ではなく、叩いてつくったもの。 江戸期の蔵用鍵のなかにも同手のものがありますが、これはその元祖の趣です。 李朝でも、時代がさかのぼるものと思われます。 (長さ23,8センチ) <売約済みになりました>
View Article砂御本茶碗
見込みが深く手どりがよく、使い勝手がよい茶碗です。 これは日本の注文で、釜山周辺でつくられた高麗茶碗で、 砂気の多い陶土であることから、「砂御本茶碗」といわれています。 時代は17世紀のものです。 口辺を抑えて歪みをつくっているのは、小堀遠州好み。 口辺下にヘラ目をまわして帯のようにしています。 朽葉色の釉薬の上から白濁釉が二度掛けされているように見えます。...
View Article藍九谷の盃
やわらかな白で、ほっこりタイプの藍九谷です。 淡い藍のラインが口辺の外に1本、内に2本、そして高台脇に3本入っています。 無傷です。 (径7,5センチ、高さ5,2センチ) <売約済みになりました>
View Article高麗の鉄鉢
黒漆のような黒錆におおわれた鉄鉢です。 統一新羅後期~高麗前期(9~10世紀)にかけて、銅の不足により多くの鉄仏がつくられました。 これはそのころにつくられたもの。鉄の仏具はほとんど残っていません。 (口径17センチ、高さ5,5センチ) (価格60,000円)
View Article明日からGallery ONOさんの展示会
明日から岡山のGsllery ONOさんの展示会が始まります。 ●とき 9月10日(土曜日)10時~6時 11日(日曜日)10時~5時 ●ところ ギャラリーブリキ星 <西荻は僕にとって「我が心の街」 その街での展示会はとても嬉しい。 まだまだ暑さは続きますが、お運びいただければ幸いです。 小野善平>
View Article縄文の石笛
手に馴染む、縄文時代の石笛です。 出土している石笛の多くは、生物巣穴がある自然石を加工していますが、これもそのタイプ。 唇をあてて吹く小さな穴は、人工的にくりぬかれ全体が研磨されています。 祭祀や狩猟用に使われたと言われています。 東北地方の縄文遺跡の出土品です。 (高さ7センチ、横幅8センチ) お問合せの返信は、21日以降になりますが、よろしくお願いします。
View Article刀子埴輪
愛らしい姿形の、刀子(小刀のこと)埴輪です。 古墳時代には、鉄製の刀子が副葬品として納められましたが、これはより数少ない埴輪のミニチュア刀子です。 武人埴輪の残欠ではなく、単独の埴輪に見えます。 写真のように修理があります。 『小さな蕾』最近号(2016.10)で、松田光さんが刀子埴輪を一点紹介されていますが、これは「武人埴輪の腰に付けられていたのが外れた」ものと書かれています。...
View Article江戸時代の衣装箱
つづら箱ともいわれる婚礼道具のひとつ。 竹製が多いのですが、これは木箱です。 蓋は和紙で補強され、全体に漆や柿渋が塗られています。 古いものなので痛みや修理がありますが、鉄金具も当時のままで、よい保存状態です。 現役で使用可能です。 (45×72,5センチ、高さ29センチ) 価格 10,000円
View Article瀬戸白磁水盤
生がけのような青みがかった白磁が美しく、ずっしり骨太の存在感のある水盤です。 大正・昭和の華奢な姿形とはずい分違うものですね。 縁まわりには雷文がさりげなく印刻され、裏にはかつての持ち主の名前と印があります。 幕末~明治初頃のものと思われます。 (25,7×36,7センチ、高さ8,2センチ) <売約済みになりました>
View Article吉田 卓の油絵
私は、中村彝の絵を見るとすぐジーンとくるのですが、この絵を最初に見たときの印象が「彝みたいに凄い!」。 何でもない静物画ですが、花も背景も量感があふれ、うねっています。 いつ見ても、最初の魔法が解けることがありません。 この絵は、吉田卓28歳(1925年、大正13年)の作です。...
View Article瀬戸唐津片口
ずっしりとして量感があり、使い勝手のよい片口です。 江戸初期にさかのぼるものです。 やや黄色味がかった白の長石釉が、瀬戸唐津の特徴です。 全体に細かい貫入があり、高台脇は井戸茶碗のように釉薬が縮れてかいらぎ状になっています。 写真のように、縁まわりにちいさな欠けがいくつかあります。 (口径12,5センチ、高さ9,3センチ、高台径8センチ) 価格 56,000円
View Articleたて笛土製品
音孔が二つある、まるでオモチャのようなたて笛です。 これは弥生時代~古墳時代のものと推定される出土品です。 三代にわたって発掘の仕事をされていた家から出たもので、<明治四十年出土>のシールが付いています。 縄文時代から笛の文化が続いていたはずなのに、たて笛の出土は、弥生時代の木製が一点のみ。 たて笛土製品の出土は、今のところ報告されていないので、この写真の一点だけの可能性もあります。...
View Article常滑の壺
これからの季節に馴染む、静かで品のある壺です。 口のワレと釉薬がほどよい変化になっています。 鎌倉時代のものです。 (高さ24センチ、口径8~9センチ、高台径9センチ) 価格 48,000円
View Article旧石器時代の石器
縄文時代の石器とは、パワーの違いを感じます。 これは、公的な機関が、前期旧石器時代で今から30万年前のものと結論づけた遺跡からの出土です。 「前期旧石器時代」かどうかについて、現在も研究者間の論争が継続中です。 30万年前とは、気が遠くなるような話です。 この地球上に住むすべての人は、17万年前のアフリカの少数の女性集団に共通の祖先をもつことが明らかになったのは最近のこと。...
View Article縄文時代の石棒
今から6500年前、縄文時代前期の石棒です。 石棒は男性器をあらわしたもので、再生や豊穣などの祈りの道具でした。 この二本の石器は、石棒の初源的なタイプです。 縄文時代前期の時代は、気候の温暖化がすすみ、東北地方では食料が豊富になります。 人びとはログハウスのような巨大住居で生活するようになります。 この石器は、東北地方の巨大住居遺跡からの出土品です。 (上 14,5センチ、下 18センチ)...
View Article桃山時代の小さな洋櫃
渋くて、仏教美術の趣のある、蒲鉾型の小さな洋櫃です。 南蛮工藝といわれるもののなかで、最も初期のもののひとつと見ています。 洋櫃は、桃山~江戸前期の輸出商品でしたので、戦後、ヨーロッパから数多く里帰りして美術館に納まっています。 それらを見ると、注文主であったポルトガルやオランダの好みにあわせて、蒔絵や螺鈿の実に見栄えのよいものです。 この写真の洋櫃は、それらとは異質のものに見えます。...
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