5月4日~8日、韓国全羅南道の光州市を拠点にして郊外を歩いてきました。
きっかけは、古い(2006年の)『芸術新潮』の特集ページ「千仏千塔の宇宙・雲住寺」に出ていた一枚の写真。
天を見上げるように横たわっている2体の大きな石仏でした。
光州市からバスに乗って、途中で下ろされて、またバスに乗って2時間かかってやっと着いた雲住寺。
その山の頂上に、全長12メートルの大きな坐像の仏さまが。(写真上)
高麗時代に彫りだされたものだそうで、それから何百年も静かに眠っているかのようでした。
写真(中)は、宝城カンゴル村の両班(朝鮮時代の上層階級)住居の廃屋。
民俗村は観光地化されているところが多いなか、ここは今も末裔が住んでいて保存されている貴重な村。
親切なタクシーの運転手さんに出会って案内してもらいました。
写真(下)は、光州市の街中。光州といえば、韓国の民主化のきっかけをつくった1980年の5・18光州事件です。
軍事独裁政権に抵抗して闘った光州の学生や市民の息づかいが、今も聞こえてくるような中央広場。
時計塔からは、5時18分になると音楽が流れます。
今日本で公開されている韓国の映画「タクシー運転手」を観てから出かけたので、感無量でした。