やわらかで、ふっくら。
一見、愛知や岐阜の弥生土器に見えます。
でもこれは、今から7500年前(縄文時代早期後葉)のもの。縄文世界はじめての壷型土器です。肩の沈線による輪線文、線の間をうめる刺突文が特徴です。
南九州に、上野原遺跡に代表される縄文早期の文化が栄えていたことが知られるようになったのは、20数年前のこと。
この早期縄文文化も6400年前の鬼界カルデラの大爆発によって壊滅してしまいます。
写真の壷型土器も、火砕流、火山灰に埋まっていたもの。鹿児島、熊本、宮﨑あたりの遺跡からの出土と思われます。
(高さ13,3センチ)