屋根のラインが美しい神社系の厨子です。
ここに、御神体として祀られていたのは、縄文時代後期~晩期の異形石器の独鈷石です。
たまたま畑などで出土した独鈷石を見た当時の人が、ただならぬパワーを感じて厨子をつくって祀ったと思われます。
独鈷石は約五分の一ぐらい欠損していますが、よい保存状態です。
独鈷石の名称は、下野国日光の近くに「独鈷沢」という地名があり、そこで神代石がみつかったという江戸時代の記録が起源になっているという説があります。
江戸時代のいくつもの文献に登場する古くから人気の縄文の石器です。
(厨子 高さ36,5センチ、独鈷石 長さ18,5センチ)