$ 0 0 平安時代頃の薄手の土師器です。 底に「加」の文字の墨書きがされているのが、とても珍しいです。 白川静『字通』によれば、「加」の文字の「力」は農具の鋤(すき)の象形。 「口」は祝いの作物を収める器だとか。 豊作を祈る儀礼に使われたという可能性があります。 いろいろな解釈が可能で、単に持ち主の名前だったかもしれません。 (口径12,6センチ、高さ2,5センチ)