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拓本 西本尋さん展示会

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今日から、ブリキ星を会場にして、西本 尋さんの展示会が始まります。
関東の拓本(2000円~8000円)を中心に、選び抜かれた品々が並びます。
みなさまのお越しをお待ちしています。

 5月15日(金)~17日(日)
 11時~19時(最終日は18時まで)

沖縄 壺屋の香炉

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白い陶土に、緑釉の窯変がいいですね。
明治時代の、沖縄壺屋の焼き物です。

 (径14,3センチ、高さ8センチ)
  価格 15,000円

デルフト白釉皿

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むかし、「オランダデルフト白釉陶器展」で購入した17世紀の皿です。
一番よい皿を選ぼうと、朝早くから並んだものでした。
10年位前に一度手放してしまったのですが、再び戻ってきて懐かしい出会いです。
やはり、よい皿ですね。

 (径21,5センチ、底径9,5センチ)
  価格 85,000円

翡翠の母子像

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コロンとしていて、何気ない造形は見飽きることがありません。
これは、紀元前1000年~300年頃のものと推定される翡翠の母子像です。
赤ちゃんを抱く母子像は、縄文からエジプトまで広くみることができますが、翡翠製というのは初見です。
アジアで、翡翠の産地は日本とミャンマーの二カ所だけです。
縄文の翡翠文化はよく知られていますが、東南アジアとなると、これからの課題です。
サフィン文化など、古代マレー系の文化圏で、「翡翠」遺物の出土が報じられています。
多くは台湾産の軟玉(ネフライト)で、この母子像のように、ミャンマー産と思われる硬玉としての翡翠の遺物は、
ミュージアムピースといえるでしょう。
母子像の出土地、スマトラも、古代マレー系の文化圏でした。

 (高さ9センチ)
 価格はお問い合わせ願います。

古伊万里狐残欠

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残欠とはいえ、震えがくるような迫力です。
近年まで、関西地方の民家で神棚に祀られていました。
ウブで、真っ黒な状態で現れたのですが、即決。
ハイターの原液で、姿を見せてくれました。
古伊万里人形というと色絵ですが、
この狐は、眼と台座だけが呉須というのがいいですね。
古伊万里人形の初期手と思われます。
完品でしたら、手が届かなかったところでした。

 (高さ32センチ、横21,5センチ、奥行16センチ)
  価格 90,000円

拓本

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2メートルを超える大きな板碑の拓本です。
埼玉県吉見町にあり、地元の人たちから「おねんぼうさま」と呼ばれ、信仰の対象になっているそうです。
中央の阿弥陀如来立像が神々しいです。
下には、文永12年(1275年)の年号と、「臨終の際には、三尊がお迎えに来ますように」との願いが彫られています。
掛軸は、上下が留めてあるだけの簡易軸装です。

 (拓本60×242センチ、掛軸76×268センチ)
  <売約済みになりました> 

初期伊万里 白磁 火入れ

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李朝のような雰囲気を持つ、伝世の初期伊万里です。
半陶半磁のやわらかな焼き、平凡に見えて、飽きのこない形です。
見込みは、半分くらいしか釉薬がかけられていないので、火入れと思われます。
特徴のある蛇の目高台から、百間窯のものであることが分かります。
筒茶碗として重宝しそうです。

 (口径10センチ、高さ7センチ、高台径5,5センチ)
  価格はお問い合わせ願います。

善福寺公園の睡蓮

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梅雨入り前なのに、暑い毎日です。
善福寺公園下の池の睡蓮の開花ははじまったばかり。
たくさんのトンボが乱舞していました。

須恵器

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薄い造りのシャープな形です。
胴部の穴には、竹管が差し込まれ、液体(多分お酒)を注ぐ祭祀用の容器でした。
と呼ばれています。
最初は実用として使われていましたが、次第に古墳副葬品になっていきました。
これは、後者のもので、7世紀前半と思われます。

 (口径9センチ、高さ10センチ)
  <売約済みになりました>

猿投 陶片

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外縁の広い形は、まるでデルフトですね。
これは、9世紀(平安前期)の段皿です。
上面のみ、灰釉が刷毛ぬりされています。

 (横最大17センチ、高さ2,4センチ、高台7センチ)
  <売約済みになりました>


 

双耳瓶の耳の部分です。
完器はほとんど残っていません。
この残欠は、双耳瓶のなかでも古いタイプで、8世紀末(平安初期)のものです。

 (横最大11センチ)
  <売約済みになりました>

李朝 墓誌

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上手ではないけれど、肩のこらない、のびやかな字ですね。
李朝時代、葬礼のとき墓主の行状を書いた墓誌をつくり埋納する風習がありました。
これは、李朝後期のものです。

 (右23×16センチ、厚さ1センチ 左23,5×16,5センチ、厚さ1,5センチ)
  価格 セットで62,000円

柿右衛門平杯

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平杯の中に、オブジェ。愉しくなります。
大湖石といわれる岩に、草花が描かれる意匠は、柿右衛門様式の中心です。
これが、平杯の中に彫刻作品のように立体化されています。
花弁の一部、岩の上にとまっている鳥が欠損し、高台にも小さなカケがあります。
底には、小さな穴があいています。
私のような下戸には、飲んでいる振りのできる、よい杯です。
欧米からの里帰り品です。

 (口径9,5センチ、高さ6,5センチ、高台径4,2センチ)
  <売約済みになりました>

小さな如来・脇侍像

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身近にあって、安らぐ仏さまです。
ちょっと大きな頭のプロポーションがカワイイです。
銅製で、一鋳、ムクの造りで、自立します。
お顔も着衣も摩滅して定かではなく、左脇侍は欠損しています。
類例が少ないものですが、富士山のような山の形をした台座であることから、
山岳信仰の御正体だったことが想像されます。
鎌倉時代のものと思われます。

 (高さ6,5センチ)
 価格 95,000円

拓本

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埼玉県行田市宝泉寺の板碑の拓本です。
正面の阿弥陀三尊の梵字が見事です。
下には地蔵菩薩が陰刻されていますが、顔の部分が削られています。
板碑の裏面に、弘長元年(1261年)の銘があります。

 (拓本61,5×218センチ、掛軸73,5×265センチ)
  価格 8,000円

杓子

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禅寺で使われていた大きな杓子です。
柄の部分は折れて、短くなっています。
ジャンクといえども、いいものはいいですね。

 (長さ68センチ)
 価格 12,000円

御厨純一の油絵

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どこの風景か分からないのですが、何故か漁村の空気を感じます。
浮かんでは消えていくような色づかいが何ともいえません。
これは、御厨が東京美術学校在学中(24歳)の作品です。
1911-3-5の年月日が入っています。
大正という時代を迎える2年前に描かれたということに驚きます。
時代を先に行きすぎた斬新的な絵に見えてきます。

 (板に油 23×32センチ、額40,5×49,5センチ)
  <売約済みになりました>

鉄製 電気の傘

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フランスからやってきた、鉄味抜群の電気の傘。
オブジェとしても楽しめる美しい形です。
日本製の金具・電球が付きます。

 (直径約35センチ)
  価格 35,000円

伝世の安南茶碗

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素直でほのぼの系の花唐草がいいですね。
古来茶人より評価の高い、にじみ系の染付より好きです。
桃山~江戸前期にかけて、多くの安南茶碗が請来されたといわれていますが、
これは、その初期のものと思われます。
江戸時代の元箱が付きます。

 (口径11,5センチ、高さ7,6センチ、高台径6センチ)
  価格 90,000円

切込焼 半筒茶碗

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伊万里の写しなのですが、児童画を見るような菊花文がいいですね。
磁器ですが、ずっしりとしていて暖かみがあります。
切込焼は、宮城県加美町切込地区で焼かれました。
江戸後期にはじまり、明治初期に廃絶しています。
この半筒茶碗は幕末頃のもの。無傷です。

 (口径6,5センチ、高さ5,6センチ、高台径4センチ)
  価格 17,000円

黒楽茶碗

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一見して、江戸前期の楽です。
手にすると、楽家の突き詰めていく方向性とは真逆で、解放的。
造る喜びのようなものが伝わってくる茶碗です。
ワラビの絵が描かれ、高台脇には乾山の銘があります。
乾山は焼き物をカンバスに見立てた人なのですが、
この茶碗は、乾山自身が形をととのえたものと、妄想してみたくなります。
釉薬から見ると、これが焼かれたのは、一入の窯です。
一入と乾山は親しかったといわれています。
いくつものニュウやワレがあり、修理を重ねて使い続けられてきたものです。

 (口径10,5センチ、高さ6,9~7,5センチ、高台径4~4,3センチ)
  価格はお問い合わせ願います。
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