$ 0 0 向かい合う二人の子供達。 内田巌(1900-1953)の「家族の肖像」と思われます。 暗雲たちこめる1930年代後半、リベラリストの巌は、 無表情で立ちすくむ子供達の群像をいくつも描きました。 この絵も、その一連の作のひとつ。 簡潔でひきしまった構図、少女の顔の表情はうかがえず、物悲しさが伝わってくる、 素直なよい絵です。 (板に油41×31,5センチ、額54×44,5センチ)