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木村荘八の初期油絵

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嵐が近づいている海岸風景です。
タイトルは「波高き日」。1913年の作です。
荒削りだけれど、20歳のこのときにしか描けない魅力があります。
前年、劉生と出会ってからまだ一年余り、
1913年というこの年は、荘八(1893-1958)一生の画業のなかでも突出していて、
フォーヴ調の傑作を何点も残しています。
挿絵画家として知られた荘八ですが、
亡くなる直前に「自分の本業は油絵画家だ」という言葉を残しています。
この絵は小品ですが、ミュージアム・ピースだと思います。

 (板に油24,5×33センチ、額41×49,5センチ)

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