昔からプリミティブアートは流行りませんが、私は大好き。
現代の生活空間に安易に馴染まない神像や祖先像に惹かれます。
この小さな祖先像はモア島の「象牙」彫刻です。
抜群の造形力は、アフリカ彫刻を見るようです。
集落で特別に尊敬されていた長(チーフ)や祈祷師が亡くなった時、彼らの魂の依り所として造られました。
台座の草文は一見タニンバーの造形です。しかし、これを現地で入手してきた友人によれば、
モア島で祀られてきた伝来があるそうです。当時、男女一対で入手し、男性像のほうはプリミティブの美術館に収蔵されました。
日本では、プリミティブアートとバイヤー向けの「工芸品」との区別が曖昧なところがあって、ちょっと残念です。
(高さ8,5センチ)
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