1926年の作で、タイトルは「座せる裸女」。
まるで、竹下夢二の絵にでてくるような女性ですね。
大正末~昭和初期は、短髪の女性が銀座を闊歩していたという「マボ、モガの時代」です。
この作品は時代の表層を鏡のように写していて魅力があります。
石川寛治(1875-1964)は明治、大正、昭和にわたって絵を描き続けた人。
時には、没個性的だとか食い足りないとの批評がされましたが、
この絵のように「風俗画」の域をこえた佳品を残しています。
(キャンパスに油 33,3×24,2センチ)
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