夕暮れの湖岸に帆掛け船が佇んでいます。
リアルというより、幻想的な夢にでもでてきそうな風景です。
サインがないので、作者は不明ですが、確かな技量の持ち主です。
この油絵は、明治時代前期〜中期頃のものと思われます。
それも、黒田清輝らの外光表現の人たちが登場してくる前の時代の人。
高橋由一、原田直次郎(1863-1899年)の名前が浮かんできます。
絵の体質としては、後者かなと。
原田直次郎は、1893年以後は病気のため、
寝たまま記憶だけで絵を描いたといわれています。
私には、この絵が過去の記憶で描いたように見えてくるのですが・・・
間違いないのは、これが「明治時代の洋画」だということ。
あとは、私の想像の世界です。
(42×59センチ)
<売約済みになりました>