<この記事は「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です>
1月30日(夜8時~10時)、3回目の住民主催の集まりです。
「夜遅いし、みなさん来ていただけるか・・・」と心配していたのですが、続々と集まって来る人々で、会場はいっぱいになりました。
住民は53名(記名いただいた方)、区議会議員10名(47名の全区議に手紙を郵送)、杉並区の職員6名のご参加をいただきました。
みなさまお忙しいところをご参加いただきありがとうございました。
まず最初に、主催者側から、「西荻窪の道路拡張を考える会」が発足したのは、昨年(2018年)の夏,近所の人たちとの立ち話が発端だったことが紹介され、この集会が開かれるに至った経過の報告がありました。
杉並区の都市整備部土木計画課からの説明(拡幅の理由は「防災と拠点の整備」)のあと、住民から活発な質疑・意見が出されました。
感想を含めてランダムに書いてみます。
●昨年(2018年)の9月に住民からの要請で開催された集まり(地権者10名、区職員5名の参加)ではじめて道路拡張の具体的なプロセスや基本的な補償についての厳しい現実をリアルに知った。→今からわずか4ヶ月半ぐらい前のことです。区主催の説明会や文書を読んだだけでは分からなかった こと(土地補償は拡幅5メートル部分だけで残地の買い取りはなし、代替地のあっせんはしない、建物は経年補償、壊す費用は出すが再建の補償はない等々)が、ここで明らかになりました。
●そもそも、道路計画が青梅街道から五日市街道まで直線で通ってないこと、途中で曲がるのは不自然だし危険だ。何のための道路拡張かわからない。→都市計画に賛成反対にかかわらず、この「不自然な計画」を指摘する人は多くいます。
●この計画にかかる予算はどのくらいか、みんなが聞きたかったこの質問には、「物件調査をしていないので分からない」と、区からの回答はありませんでした。→何か、言いたくないような感じでした。税金が使われるのに、予算を立てない事業計画ってあるの?
●数十年前に道路拡張された高円寺南側の道路が、今どうなっているか、住民から写真が提示されました。沿線の両側には高い建物が林立して、ここはどこ?新宿?と思うような同じような街並み。拡張でつけられた「路肩」は今ではコインパーキングになっていて車が止まっている。広くなった歩道には看板が置かれている。西荻の街がこのようになることを望んでいない。
●道路拡張ありきではなく、西荻のまちづくりのデザインをみんなで考えていきたい。→あとからの感想で、示された高円寺南の写真を見て驚いた。拡張の理由になっているのが<緊急時の東京ガス車輌の出動>、それなら東京ガスに出動しやすい所に移転してもらって、跡を防災公園にするという案はよかった、の声がありました。
●補償の問題についての質問には、区「個別交渉に応じなければ金額は言えない」。住民「全国一律といっていたのだから、基本だけでも示してほしい」。区「六法全書に書かれている」。→!!!
●最後に区議のみなさまからは、「拙速しないで、住民の声を聞いて」という感想をおおむねいただきました。
1月28日、「西荻窪の道路拡張を考える会」として、「都市計画道路132号線道路拡張計画の東京都への事業認可申請を、急いで行わないでください」という、陳情を2月の定例区議会へ提出しています。
私たちの思いが、どうぞ区議会へ届きますように!
「西荻窪に、広い道路は似合わない!都市計画道路132号線の拡張計画の再考を求めます」の署名が今、全国から集まっています。4月の区議会議員選挙が終わって、その後の新しい議会に提出の予定です。ひきづづきのご支援よろしくお願いいたします。