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縄文時代の独鈷石(どっこいし)

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これは、縄文時代晩期の人が時間をかけて研磨して形にしていった異形石器です。
大型で造形感覚が抜群、そして、このふんわり感がたまりません。
この形は、密教法具の「独鈷杵(どっこしょ)」に似ていることから、明治時代の人が「独鈷石」と命名。
古くから注目されていた石器です。
祭りの道具で、柄に装着して使用されたともいわれています。
石器中央の2本の突起の間に、使用痕があり、また、左端には数センチの浅い傷があります。
「昭和元年6月 長野県茅野出土」の伝来があります。
茅野市の縄文遺跡は200カ所をこえるため、遺跡名の推定はできません。
独鈷石はブランド石器のため、贋作が数多くつくられています。
意図的な稚拙さを感じるもの、機械研磨を感じるもの、使用痕のないものは要注意です。

 (長さ21センチ、重さ770グラム)

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