渡辺崋山の絵
崋山(1793-1841)は、生涯にわたって古画の模写に明け暮れた人。 私は今まで崋山に真剣に向き合う機会がなかったのですが、この二幅の山水古画の縮写を見ていると、ふるえるような感覚がわき上がってくるのです。 (左 軸26×95センチ、絵14×21,5センチ 右 軸26×95センチ、絵14×21センチ)
View Article小さな如来立像
純金無垢の、小さいけれど存在感のある如来立像。 古代密教が盛んだった中部ジャワ出土で、7~8世紀にさかのぼるものです。 小壺に収められていたと聞きました。 火中しているように見えますが、929年頃のメラピー山大噴火で、中部ジャワ一帯が溶岩に埋まったことによるものです。...
View Article縄文時代の岩版
三角形の硬い自然石に、6~7本の横線文様が入った岩版です。 三角形又は逆三角形の岩版は、ヒトガタをあらわす場合が多いのですが、これはそこまで断定できません。 手に馴染みます。 縄文時代後期~晩期の遺跡、茨城県福田貝塚からの出土品です。 (最大5×7センチ)
View Article白滝幾之助の油絵
夕暮れ時でしょうか、薄暗い雪景色です。 雪がやや赤みがかっているように見えます。 引き込まれてしまいそうになる幻想的な世界を、見事に描きだしています。 幾之助(1873-1962)は、東京美術学校の卒業制作「稽古」(1897年)が買い上げになったことで知られています。 1905年からアメリカ、ロンドン、パリへと留学、1911年に帰国します。...
View Article絵唐津丸文茶碗
さりげない丸文が三つ描かれた、桃山の絵唐津茶碗。 ずっしりとした重さがあって、手取りがよく、長年お茶で使われてきたものです。 素直な姿形がいいですね。 灰褐色の釉薬と赤褐色の陶土、口縁はやや外に反り、勢いのある高台は好ましく、 出光コレクションにある丸十の茶碗を小ぶりにしたような趣があります。 無傷です。江戸時代の箱が付きます。...
View Article陳情は「審議未了で廃案」に(西荻窪都市計画道路132号線)
<この記事は「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です> 上記の内容で、2月12日から開催された「平成31年第1回杉並区議会」に、10名の署名で陳情書を提出しましたが、 付託された都市環境委員会では、「今回はこの議案を取り扱わない」ということに決まったとのこと。 3月で区議会の任期が終わり、その時点で議案はすべて廃棄されるそうで、結局、「審議未了で廃案」になるそうです。...
View Articleレーマー杯残欠
ドイツかオランダのワイングラスのカケラで、17世紀頃のもの。 ゴツゴツした突起はすべり止め。当時は肉を手づかみで食べていた時代でした。 使い途がないモノだけれど、春の陽射しにかざすと、とてもよい気分。 (高さ5,5センチ、底辺4,5センチ)
View Article住民の意見なんて聞く耳持たない(西荻窪の都市計画道路132号線)
(この記事は「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です) 先日(3/8)、区主催の132号線オープンハウス(展示会)開催のビラが道路沿線に配布されました。 ビラに裏面に掲載されていた地図を見てびっくり。 1/30の集会のときには第一次の着手区間を青梅街道~関根橋までと言っていました。 それからわずか1ヶ月半後に、区画が駅の方向に延びています。...
View Article新羅金銅製小壺
静かな佇まいの小さな壷です。 薄手の鋳造で、美しい緑青の下には、鍍金された地肌を見ることができます。 胴部左右2カ所の耳環もよく残っています。 これは、副葬品としてつくられたもので、三国時代(5~6世紀)の古墳からの出土品と思われます。 (口径2センチ、高さ7センチ、高台径3,2センチ)
View Article縄文時代の独鈷石(どっこいし)
これは、縄文時代晩期の人が時間をかけて研磨して形にしていった異形石器です。 大型で造形感覚が抜群、そして、このふんわり感がたまりません。 この形は、密教法具の「独鈷杵(どっこしょ)」に似ていることから、明治時代の人が「独鈷石」と命名。 古くから注目されていた石器です。 祭りの道具で、柄に装着して使用されたともいわれています。...
View Article高知からの手紙~ (都市計画道路132号線)
<この記事は「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログから転載しました> (窯場で) 以下の文章は、高知県の陶芸作家さんのFBからの転載です [最後まで読んでもらえるとありがたいってお知らせ] お願い事。良かったら署名に協力してもらいたいのです。長文、ドライアイ時代に大変ですけど、最後まで読んでもらえると嬉しいです。...
View Articleエッ! 西荻をこんなふうにするの? (都市計画道路132号線)
<この記事は、「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です> もう、西荻窪の南側では駅前再開発案が動き出しています 上記は、事業検討協力者として、新日鉄興和不動産が出しているニュースの一部です。 『西荻窪駅南口再開発協議会』が杉並のまちづくり団体に登録されました(まちづくり団体としての登録名称:西荻窪駅南口再開発まちづくり団体)と、書かれています。...
View Articleモダンな「戦争画」
防空頭巾をかぶった軍国少年の顔が印象的です。 この絵に署名・落款はなく、作者不明ですが、1943年(昭和18年)前後と思われる日本画です。 国民服からのぞいている鉛筆、ランドセルに花束、そしてポイントになっている朱の色。 戦時色に染まっていた時代に、この絵を描いた人のモダニズムの感覚は異色です。 作者は、榎本千花俊(1898-1973)に見えます。...
View Article根来丸盆
寺院の什器であったと思われる江戸時代の根来丸盆です。 ずしっとした重さは、欅の木地でしょうか、ろくろの技術と塗りもしっかりしています。 いろんな用途での普段使いにおすすめの盆です。 (径23,1センチ、高さ2,5センチ、底径16センチ)
View Article会寧の大きな水滴
ざっくりとして、とても大きな水滴です。 円盤のような姿形がいいですね。 オブジェとしても見ごたえがあります。 時代は李朝後期、朝鮮半島北部の会寧のやきものです。 注口部に金直しがあります。 (径12,5センチ、高さ6,5センチ、高台径6センチ) <売約済みになりました>
View Article鎌倉時代 蒔絵香合
剥がれ、やつれた小さな箱。 身が低く、スッキリとした姿形は、室町以前の香合の特徴です。 蓋と身の底には、蒔絵の連華文があります。 また、蓋と箱側面には、蒔絵の蓮弁を散らしています。 蓮弁のふんわり感は格別です。 江戸時代前期~中期頃の仕覆と箱が付いています。 古い時代から大切にされ、伝えられたきたことがうかがえる品です。 (6,3×7,5センチ、高さ2,9センチ)
View Article祥瑞(しょんずい)写し 蓋置
やや末広がりの、どっしり根をはったような蓋置です。 染付の発色は、本歌の祥瑞とくらべてやや薄めですが、複雑な抽象文様は本歌顔負けの出来映えです。 祥瑞は、明末頃、日本の茶人の注文によって景徳鎮でつくられた染付けのこと。 この蓋置は、伊万里か京焼の祥瑞写しと思われます。 (口径4,5センチ、高さ5,3センチ、底径5,3センチ)
View Article「鎌倉古美術展2019春」に出店します
写真は伝世の古唐津の茶碗です。 使ってみたい唐津に出会うことは稀ですが、これはなかなか魅力的。 勢いがあって健康的なのに、それでいて一癖あるような・・・。 窯傷の古い修理があります。江戸時代の元箱が付きます。 「鎌倉古美術展2019春」に持っていきます。 (口径11~11,5センチ、高さ7,5センチ、高台径5センチ) 鎌倉古美術展2019年春...
View Article須恵器系の浄瓶
浄瓶や水注は寺院の仏具で、猿投の「専売特許」のようなもの。 この浄瓶は猿投のシャープさはなくて、ほんわかしてゆるい造形が魅力です。 陶土は水簸(すいひ)されていて細かな土。 釉薬はなく、意図的に灰がかからないように焼かれているように見えます。 時代は平安中期~後期頃のもの。 美濃周辺の須恵器系の窯で焼かれたものと思われます。 (高さ32,1センチ、口径6,5センチ、底径10,4センチ)
View Article道路拡張問題、TBSテレビ「噂の!東京マガジン」で放映されます
この記事は「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です。 (どうして、この道路が拡張されなければならないのか? 納得できない。写真は2019.4.23正午頃撮影の「都市計画道路補助132号線」) TBSテレビ「噂の!東京マガジン」で4月28日(日)13:00~放映されます 4月17日に取材がありました。 インタビュアーは笑福亭笑瓶さんで、なごやかな雰囲気の撮影でした。...
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