$ 0 0 「カッサル海峡」というタイトルの絵です。 朝焼けの海に浮かぶ駆逐艦の、情緒あふれる美しさ。 それに引きずられそうになる感覚の危うさを感じます。 この時代に生きていたら自分は何をしていたかと思うと、ゾッとさせられます。 有岡一郎(1900-1966)は、戦時中、海軍の従軍画家としてジャワ、バリ方面に派遣されました。 この絵の裏には2602年9月と記されています。 当時は、「神武天皇即位紀元」で、西暦1942年(昭和17年)の作です。 (絵46×52センチ、額66×71センチ)