「お気に入り展」終了
古美術尋&ブリキ星の「お気に入り展」は、無事終わりました。 おいでいただいた沢山の皆さま、ありがとうございました。 写真は、1963年製のオリベッティのタイプライターです。 昭和のデザインで、メカニカルの魅力です。 昨日の会期最終日に、ブリキ星オープンの頃からのお客様が持って来てくださいました。 長年デザイナーの仕事をされていた方で、来月にはデザイン事務所が解散するとのこと。...
View Article信楽の壷
信楽にしては珍しく、地味でさりげない姿。永きにわたり土の中にあって、眠りから覚めたばかりの趣です。 大きく外反する口作りは、玉縁作りになる以前の古い形式です。室町時代初期はありそうです。 焼成温度がやや低かったことによる、土の柔らかさが魅力になっています。...
View Article二代目清水六兵衞の茶入れ
菊唐草でしょうか? アラベスク装飾のような絵付けが斬新に見えます。 二代目六兵衞(1790-1860)は、江戸後期~幕末の人。 京焼の名工が輩出した時代に生きていました。 この茶入れからも、新しいものに挑戦していく気概のようなものが伝わってきます。 高台脇に六角二重枠の「清」印が押され、二代目の作だということがわかります。 古い時代の牙蓋と仕覆、箱が付きますが、極め書きはありません。...
View Article「さわや」の味噌ラーメン
中之条駅は群馬県四万温泉への最寄り駅。 駅近くの大衆食堂「さわや」の味噌ラーメンを食すのは、5~6年ぶりのことです。 今回は、ちょっと奮発して、チャーシュー味噌ラーメン。 以前と変わりなく、一碗ごとに味見しながらつくる、丁寧な仕事ぶり。おいしかったなあ~ 最上の家庭料理のように、なつかしくて幸せな気持ちにさせてくれる味でした。
View Article永楽保全 鶴首花入れ
保全(1795-1854)は幕末京焼を代表する天才の一人で、写しものが得意だった人。 写しでも、ただの写しに終わらないところが凄いのです。 この花入れも、明末の交趾写し。鶴首をバランスが崩れる寸前まで長くして、なんともモダン。 紫色の交趾釉は(表千家、了々斎好みといわれていますが)濃淡の変化があって、深い奥行きです。 松文様が金彩で、さりげなく散らしてあります。 高台脇には、永楽印があります。...
View Article風外本高の絵
風外本高(1779-1847)の名は、この絵を見て知ったのですが、江戸後期の画僧。 伊勢に生まれ、8歳で出家、松江や三河の寺を渡ったそうです。 禅画の厳しさというより、ほっと一息できる絵です。 庵の中にいる赤い衣服の人は、達磨大師ですね。 小振りな掛け軸です。 (絵16×25センチ、軸33×98センチ) 価格 20,000円
View Article緑釉円面硯
緑釉の発色が鮮やかな陶硯です。 型押しでつくられた如来坐像が10体、側面に貼り付けられています。 類品を見ないものですが、唐時代頃の副葬用の明器と思われます。 (径10,2センチ、高さ5,6センチ、底径12センチ)
View Article漢の小さな香炉
蛇がとぐろを巻き、頭を上げた姿が力強く凄味があります。 小さいけれどズッシリした重さがあり、分厚く鍍金が残り、抜群の保存状態です。 漢の時代、蛇の造形は数多く、いろいろ議論されている国宝の金印「漢委奴王国」の紐も、同じモチーフです。 蛇神は、古代中国の天地創造神話にでてくる霊獣で、生命の死と再生のシンボル。 後の龍神の起源だといわれています。...
View Article高麗の金銅仏
一見平凡、向き合うと、気品があり親しみが湧いてくる仏さまです。 お顔は新羅仏の面影があって、衣文も古様。 でも、トンガリ帽子に肉髪(にっけい)は、高麗仏如来坐像の特徴を表しています。 薄手の鋳造で、背中に孔をあけ、台座も含めて一鋳としているのは、とても珍しいです。 鍍金もよく残り、螺髪(らほつ)には群青が、口には朱が微かに残っています。...
View Article羊皮紙契約書
羊皮紙に書かれた16世紀(1594年)フランスの契約書です。 リズミカルな文字は美しく、没食子インクとよばれる染料インクは薄茶色に退色しています。 裏表紙の落書きも、見所があります。 (22×28,5センチ)7ページ
View Article明治~大正時代のガラス
ときどき、“予定調和”を壊したくなって、とんでもないモノに魅かれるのですが、 このアールヌーボースタイルのガラスもそのひとつ。 明治~大正時代の日本のガラス職人がつくった、吹きガラスの大きな花器です。 ヨーロッパのガラス工芸作家の作品と比べると、シンプルで柔らかで、「和」を感じます。 これは、インドネシア東部ジャワ、スラバヤからの里帰り品です。...
View Article鶏龍山の茶碗
窯の火で暴れた姿形がいいですね。 輪線文には生命力を感じ、ひきこまれます。 茶道具の織部茶碗を野性に返したような魅力です。 これは、15世紀後半~16世紀前半にかけて、公州郡鶏竜山周辺の窯で焼かれたもの。白化粧の上に、鉄絵の文様が特徴です。 口には修理があり、ひっつきもありますが、保存状態は良好。高台内には×の窯印があります。 保存箱が付きます。...
View Article高麗茶碗
比較的堅い焼きで薄作。端正ですが、ほどよいゆるさが心地よい茶碗です。 枯葉色と青灰色の窯変が美しいです。 灰褐色の陶土と突起した兜巾の高台は珍しく、初めて見るタイプです。 李朝初期に、食器としてつくられた茶碗と思われます。 写真にあるように、口縁にソゲと金直しニュウがあります。 保存箱がつきます。 (口径15,8~16センチ、高さ6,5~7センチ、高台径5センチ) 価格 46,000円
View Article赤松麟作の「日本画」
実際には見たことがないのに、何故か郷愁を感じる日本の風景です。 これは、麟作(1878-1953)の1917(大正6)年3月18日の作。 和歌山県の串本から白浜辺りの風景と思われます。 彼は、明治~大正を代表する洋画家の一人。 23歳で描いた「夜汽車」は、教科書にも登場し、あまりにも有名です。 この洋画家が描いた「日本画」の風景は、大胆で格別な趣があります。 掛け軸の軸先は2つとも欠損しています。...
View Article永楽保全 鶴首花入れ
保全(1795-1854)は幕末京焼を代表する天才の一人で、写しものが得意だった人。 写しでも、ただの写しに終わらないところが凄いのです。 この花入れも、明末の交趾写し。鶴首をバランスが崩れる寸前まで長くして、なんともモダン。 紫色の交趾釉は(表千家、了々斎好みといわれていますが)濃淡の変化があって、深い奥行きです。 松文様が金彩で、さりげなく散らしてあります。 高台脇には、永楽印があります。...
View Article風外本高の絵
風外本高(1779-1847)の名は、この絵を見て知ったのですが、江戸後期の画僧。 伊勢に生まれ、8歳で出家、松江や三河の寺を渡ったそうです。 禅画の厳しさというより、ほっと一息できる絵です。 庵の中にいる赤い衣服の人は、達磨大師ですね。 小振りな掛け軸です。 (絵16×25センチ、軸33×98センチ) 価格 20,000円
View Article緑釉円面硯
緑釉の発色が鮮やかな陶硯です。 型押しでつくられた如来坐像が10体、側面に貼り付けられています。 類品を見ないものですが、唐時代頃の副葬用の明器と思われます。 (径10,2センチ、高さ5,6センチ、底径12センチ)
View Article漢の小さな香炉
蛇がとぐろを巻き、頭を上げた姿が力強く凄味があります。 小さいけれどズッシリした重さがあり、分厚く鍍金が残り、抜群の保存状態です。 漢の時代、蛇の造形は数多く、いろいろ議論されている国宝の金印「漢委奴王国」の紐も、同じモチーフです。 蛇神は、古代中国の天地創造神話にでてくる霊獣で、生命の死と再生のシンボル。 後の龍神の起源だといわれています。...
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