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埴輪の手

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埴輪の手はあまたありますが、これは格別に美しい手。
ゆるさ加減がほどよく、身近に置いて穏やかな気持ちにさせられます。

 (長さ19センチ)
 <売約済みになりました>

初期伊万里盃

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煎茶用につくられたといわれる、初期伊万里の盃です。
通常より小さめなので、酒器としてはいま一歩。
傷は少なく、楚々としていて品があります。

 (口径5センチ、高さ3,2センチ、高台径2センチ)
価格 12,000円
 
 

総織部茶碗

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古いけれど、モダンな茶碗です。
緑釉は青みがかって、目が覚めるような発色です。
発掘物のぶち割れですが、手どりがよく、お茶に使えそうです。
江戸初のものです。

 (口径11センチ、高さ7,5センチ、高台径4,8センチ)
<売約済みになりました>

インダスの小さなこぶ牛

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リアルで動きがあり、ギリシャ彫刻みたいなこぶ牛です。
今まで、モヘンジョダロのほんわかしたこぶ牛しか知らなかったので、同じインダス文明で、このようなものがあったとは驚きです。
紀元前1200年ごろのものといわれています。
豊穣や権力のシンボルだったといわれるこぶ牛は、古代、世界各地でつくられています。
このちいさなブロンズには、図抜けた造形力を感じます。

 (長さ3,5センチ、高さ2センチ)
 価格 70,000円

古瀬戸水さし

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鉄釉がたっぷりとかけられた筒形の水さし。
シンプルで堂々として、飽きの来ない形です。室町時代のものです。
信楽の「鬼桶」同様、民具から茶道具に見立てられたものです。
左右に耳がついていたと思われ、古い時代に外されています。
底には茶人の花押があります。
朱漆はほとんど剥がれていますが、しっかりと跡が残っていて、
表千家九代了々斎のものだということが分かります。
箱蓋の裏には、写真のように書付がありますが、達筆すぎて私には読めません。
古いものなので、いくつかの修理があります。

 (口径17センチ、高さ20,2センチ、底径11,7センチ)
  価格はお問合せ願います。

大きな「ぼてぼて茶碗」

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胴が張り、鉄鉢のように美しい姿形です。
薄手で、民窯とは思えない品のよさ。緑釉の発色は渋く深みがあります。
ぼてぼて茶碗は、不志名だけでなく出雲の多くの窯でつくられています。
この大きな茶碗は、広瀬藩(松江藩の分藩)の窯の流れをくむ、八幡焼き(はちまんやき)のように私には見えます。
同手のものが、出雲民芸館に「不志名焼」として収蔵されているようです。

 (口径19,5センチ、高さ13,6センチ、高台径9センチ)
  価格 70,000円

「初めて、ひとり展」

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明日から2日間、骨董うまこしさんによる「初めて、ひとり展」が、ブリキ星を会場にして開催されます。
現在展示作業中です。

 「初めて、ひとり展」
6月25日(土)、26日(日) 11時~18時
あれも好き、これも好き・・・
そんな無節操な店主の選んだものが並びます。
楽しんでいただければ幸いです。(骨董うまこし)

縄文時代の石器

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縄文の石器は、土器や土偶ほど知られていないのですが、不思議な魅力があります。
凝灰岩でつくられた二つの石器です。
上のやや楕円型の石器には打痕によるくぼみがあり、下のものは男性器をあらわした石棒です。
東北地方の縄文遺跡からセットで出土したと伝わっています。
生命の再生、復活を願う儀礼のなかで、二つの石器で疑似的な性行為を演出したともいわれています。
縄文の人たちの生きる強い思いが形になったものです。

 (上21センチ、下10センチ)
  価格はお問合せ願います。

久田宗全 竹花入れ

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古い竹花入れは、オブジェ、彫刻としても見ごたえがあります。
これは、江戸前期の茶人で、表千家の宗匠でもあった久田宗全(1647-1707)の作。
入手した当初は、道具を革新していった宗全作としては古風なので、別人の作では?と思っていました。
しかし。朱漆による花押を調べていくと、宗全作で間違いないようです。

 (高さ31,3センチ、径7センチ)
  <売約済みになりました>

水墨画展はじまる

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今日からギャラリー金子主催の「水墨画展」が、ブリキ星を会場にして開催されます。
写真は、曽我蕭白の鍾馗さま。凄いです!

会期 7月9日(土)~17日(日)
13:00~19:00

斉藤与里油絵

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しばらくの間、自室の壁を飾っていた、好きな絵です。
与里(1895-1959年)の絵というと、のんびりとしていて牧歌的な絵がほとんどですが、これはフォービズムの時代です。
1906年~08年に渡仏して、その影響と感動が残っていた時期の絵と思われます。

 (31,5Χ40,5センチ)
  価格はお問合せ願います。

新羅の 塼仏

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長方形の塼の側面に仏さまの坐像が彫られています。
浅浮彫でぼんやりとしていますが、神秘的。
見る者の想像力をかきたててくれます。
塼は、寺院や墳墓に用いられたレンガのようなもの。
多くは無文か、蓮華、唐草文様で、仏像は稀です。
出土地は不明。統一新羅の時代と思われます。
以前の所有者が硯に仕立てて使用していました。

 (浮彫の面6Χ6センチ、奥行15センチ)
  70,000円

伊賀の壺

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白濁釉が薄く肩にかかり、ふんわりとしたふくらみのある姿形が魅力的です。
肩には、一の文字(又は窯印)が二本横並びに刻まれています。
中世の信楽と伊賀は、同じ山の北と南。それを区別するのは、あまり意味がないという見方もあります。
ここでは、この壺が私の知る信楽と比べて、とても薄いつくりで品があること、
きめ細かい陶土で、鉄分の粒子がそばかす状になっていること等から、伊賀としました。
口が欠けているので、時代判定は難しいのですが、室町~南北朝と見ています。

 (高さ21センチ、口径5,5センチ、底径12,4センチ)
  <売約済みになりました>

高句麗の鉄の馬

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シンプルで力強い造形の鉄製の馬です。
太い尾を高く上げた姿がいいですね。
副葬品とも、豊作祈願の奉納品ともいわれていますが、よくわかりません。
高句麗6~7世紀頃のものです。
後左足が欠損していますが、自立します。

 (長さ11センチ、高さ6センチ)
 価格70,000円

追記 このタイプは、王族の副葬品として埋納されたものだそうです。
    一方、時折見かける首の長いタイプは、奉納品だったということが分かりました。

織部向付陶片

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ほぼ全体の形が残っていて、渋く、落ち着いた色彩が楽しめる桃山時代の陶片です。
松の皮の割れに似ていることから、松皮菱形と呼ばれる器形の向付。
平安時代からの伝統的な形です。
発掘物なので、あがりのよさに欠けますが、私にとっては、かえってしみじみとくる味わいになっています。
裏には、脚が4箇所ついています。

 (口径15,5センチ、高さ4,5センチ)
価格55,000円

雄羊金製ペンダント

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豊穣のシンボル、雄羊のペンダントです。
この愛らしい雄羊さんの出土地は中部ジャワ。
この地は紀元前からの香料交易により、金が集積していたので、質の高い金製工芸品がつくられています。
ところが、この雄羊はジャワ風ではなく、オリエント世界の空気が強く感じられる造形です。
オリエント世界、もしくはインドあたりの金の工芸品として、ジャワの地にもたらされた可能性があります。
時代は10世紀以前のものです。

 (横4,9センチ、高さ2,8センチ、重さ22グラム)
価格はお問合せ願います。

木の葉の贈り物

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銀色の渋い光を放っている、木の葉が一枚届きました。
「先日、山で葉っぱをひろいました。加川さんに送りますね。コナゴナになっていなければよいのですが・・・」
の手紙と一緒に、何重にも包まれて。
高知で竹かごの制作をしている山崎大造さんからの贈りものです。
木の葉は、大造さんみたいな顔をしています。
ドキドキする贈り物でした。

寺田政明 油絵

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タイトルは「夏日」。
夏がくると、この絵を見たくなります。
この絵は1943年(昭和18年)頃の作。
戦争真っただ中で、多くの絵描きは戦争画を描いていた時代です。
この年、寺田政明は、松本竣介、麻生三郎らと「新人画会」を結成。
4月のちいさな画廊での展覧会は、皆、風景画や人物画が並べられたそうです。
この、子どもと煙突のある風景、ちょっとシュールで色彩も大胆。
寺田政明の作品のなかでも、最も好きな絵のひとつです。

 (33Χ46センチ)
 価格はお問合せ願います。

埴輪の琴

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(裏側)

古墳時代の琴は、四弦か五弦でしたが、これは五弦のタイプ。
線に勢いと弾力性があって、何とも魅力的です。
これは、「琴をひく人物像」の埴輪の残欠ではありません。
独立した単体の琴の埴輪で、出土例は僅かです。
秦秀雄さんの『名品訪問』という本の中で、より装飾的なタイプの埴輪の琴が紹介されています。

 (6,5Χ12,5センチ)
<売約済みになりました>

鎌倉時代の経函

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この函は、経巻を順よく並べ、大きな唐櫃に納めるために使われたもの。
黒漆がほとんど剥離していることで、枯れた杉板の素材感とシャープな造形感覚が際立ちます。
黒漆の下地には白土が使われています。

 (31,2Χ40,2センチ、高さ5,1センチ)
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