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呉器茶碗

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地味ですが、手取りがよく、静かで品のある茶碗です。
日本の茶人の注文で、釜山で焼かれた御本茶碗のひとつで17世紀頃のものです。
見込みが深く、こんもりとして端正な姿形です。
口辺には、つまみ込みが二か所、釉薬は薄くかけられ、釉かけの際の指跡も、呉器茶碗の約束通りです。
ただ、典型的なタイプとくらべると、釉薬の発色がびわ色ではなく灰青色で、高台もややおとなしめです。
お茶の表舞台に登場することはなかったようですが、個人で楽しむには贅沢で使い勝手のよい茶碗です。
ニュウが数本あるだけで、保存状態は良好です。
江戸時代の元箱が付いていますが、箱書きはありません。

 (口径13,5センチ、高さ8,3~8,6センチ、高台径5,8センチ)
  価格 75,000円

室町時代の行器(ほかい)

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引き込まれるような漆黒が魅力のオブジェ。とても大きいです。
これは、儀礼の際に食料を運ぶ道具であり、アイヌの人たちにとっては神にささげる酒を醸造し、ふるまう容器でした。
古い行器は、意外なほど残っていません。見かけるのは、江戸初~明治頃までの蒔絵で家紋などが描かれたものばかり。
写真の黒漆の行器は、室町時代にさかのぼるものです。
これと同手のものは、明治大正頃のアイヌのひとたちの写真・絵葉書でいくつか見ることができます。
アイヌの人たちにとって、漆器は一番の宝物。とりわけ行器が重要視されました。
そして、古い時代のものほど尊ばれました。
「蝦夷道中記」によれば、1801年トンベツ(十勝郡浦幌町)の長は鎌倉時代の行器を保有していたという記録があります。

 (径38センチ、高さ45センチ)

アイヌの人たちと行器(ほかい)

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写真は、明治時代の絵葉書です。
「アイヌの祝宴」とあり、多分にヤラセの写真になっていますが、それでも彼らの誇りは伝わってきます。
いくつかの行器がありますが、中央のものが古手のように見えます。
イザベラ・バードの『新訳 日本奥地紀行』(東洋文庫)にも行器の記述があります。
彼女は1878年(明治11年)に、東京~北海道を旅してそれを記録しています。
平取のベンリというアイヌの家にたくさんの日本の骨董品があり、そのなかに
「24もの漆製の脚付きシントコ[行器]」があったことが書かれています。
これらの骨董品に、お金ならいくらでも出しますと言っても、低く歌うような声で「私たちの祖先に親切だった人々から贈られたものなのです。お売りするわけにはいきません」と答えたそうです。

根来菓子盆

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すっきりとした形で、粋なデザインの江戸時代の菓子盆です。
縁には布ぎせがされ、黒漆の下からかすかに朱の色を見ることができます。
一か所、縁に小さな修理があります。

 (径24,5センチ、高さ1,8センチ)
  価格 12,000円

漆独楽盆

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古格があり、上手の造りです。
茶道具の干菓子盆と思われます。
器形の変形がありますが、塗り(溜塗)がしっかりしていて亀裂はありません。
江戸時代、それも中期頃まで遡るものに見えます。
全体に使用痕がみられ、縁に数か所古い修理があります。
保存箱がつきます。

 (径28,5~29,5センチ、高さ4,5~4,8センチ)
  価格 12,000円

石核

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ちょっと変わった石ころ。
これは、今から1万2千年~3万年前の後期旧石器時代の人の手が加わった石です。
石器に適した堅そうな石を見つけ出し(これは頁岩[けつがん])、叩いていくつもの石器を作り出し、あとに残った原石がこの石。
石核(せっかく)といいます。
これは、東北地方の後期旧石器時代石材産地遺跡からの出土品です。

 (長さ 8~10センチ)
  <売約済みになりました>

横山潤之助の絵

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東京国立近代美術館の「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」展を観に行き、かねてから見たいと思っていた一枚の絵に出会うことができました。
横山潤之助の「裸婦」です。
23歳という年齢でしか描けないであろう初々しさに、理屈ぬきに感動。涙ホロホロで至福の時でした。

縄文時代の異形石器

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メノウや石英を使った小さな石器は珍しくないのですが、これだけ大きいのは初めて見ました。
メノウの原石の空洞を利用して、先端に小さな穴が人工的にあけられています。
多くの石笛出土品と同じ造りです。
ただあまりにも吹きにくそうなので、石笛と断定せず、異形石器としました。
東北地方の縄文後期~晩期の遺跡からの出土品です。

 (長さ11センチ、高さ4,5~5センチ)

古越前の壺

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無骨だけれど、じんわりと確かな魅力が伝わってくる古越前の壺です。
やや粗い陶土で、赤褐色に堅く焼しめられ、片身がわりのように枯葉色の自然釉がかかっています。
肩には一本線の刻文(又は窯印)があります。
口縁の折り返しの形状を見ると、時代は室町初期頃までさかのぼりそうです。
写真のように、口には欠けがあり、底のワレからニュウが数本胴体に入っていますが、修理されています。

 (高さ22,5センチ、口径12センチ、高台径13,5センチ)
  <売約済みになりました>

秋の鎌倉古美術展に持っていきますー縄文時代の岩版ー

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縄文時代のヒトたちの祈りと願いが込められた岩版。
ヒトの顔にも見えるし、身体表現のようでもあります。
土偶の代用品だったという見解がありますが、私には護符のように思えます。
灰白色の凝灰岩を削ってつくられています。
土偶の出土数は膨大ですが、岩版はわずかです。
東北地方の縄文後期~晩期の遺跡からの出土品です。

 (縦7,8センチ、横6,5センチ)

秋の鎌倉古美術展に持っていきます。
2016年11月5日(土)~6日(日)
11時~17時
西御門サローネ(鎌倉市西御門1-19-3

 みなさまのお越しをお待ちしています。

うちださんの新米

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内田農場から送られてきた新米で、はじめてのご飯です。
このままだけでも美味しく、幸せな気分。
最後に、卵かけご飯でしめます。

タニンバー(タニンバル)の櫛

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タニンバーはインドネシアの東のはずれにある30ほどの島々。
これは、この地で特別な儀礼の際に使われた櫛で、男女の祖先像になっています。
櫛の材質がべっこう製なのは、彼らが海亀を自分たちの祖先の生まれ変わりと信じていたからです。
19世紀にさかのぼるプリミティブです。
この祖先像の造形力には目をみはります。
この櫛が力を発揮していた時代は失われてしまいました。
気のせいか、悲しみのようなものが伝わってくるのです。

 (横12~15センチ)

秋の鎌倉古美術展2016に持って行きます―江戸時代のサイコロ

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人とサイコロの縁は深そう。
古代ギリシァ、インダスなど文明が発祥したところすべてにサイコロがあったというのですから。
これは、江戸時代の箪笥の中から出てきたサイコロです。

 ●秋の鎌倉古美術展に持っていきます。
 2016年11月5日(土)~6日(日)
 11時~17時 西御門サローネ(鎌倉市西御門1-19-3)

アタロウ島の祖先像

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高い鼻と遠くを見るような眼差し、そして立ち姿が何とも魅力的な木彫りの祖先像です。
これが19世紀のプリミティブとは思えない、モダンな身体表現です。
材質は鉄のように堅くて重い、鉄木です。
アタウロは、ティモール島に近い小さな島。
今は、東ティモール領になっています。
20世紀末の東ティモール独立戦争のなかで、アタウロのプリミティブは散逸していまい、今は皆無といわれています。

 (高さ45センチ)

スウェーデンの木皿

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カリカリの煎餅のようになった木皿。
近年よく見かけるようになった北欧モノのちょっと古手です。
これに干菓子をのせたら、映えるかな・・・

 (径17~18,2センチ)
  <売約済みになりました>

平佐白磁徳利

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江戸時代後期の平佐は、やわらかで落ち着いた白が魅力的です。
同時代の伊万里と比べると、モダンで洗練された造形感覚が際立ちます。
口縁裏側のソゲ(約1センチ)が修理されています。

 (高さ20センチ、口径5,3センチ、底辺4センチ)
価格 23,000円

蚤の市で見つけたもの 2016秋 大隅剛

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明日から、大隅剛さんの展示会が始まります。
写真は、ギャラリーブリキ星での展示作業風景です。

 蚤の市で見つけたもの 2016年秋
 11月12日(土)~20日(日)
 11:00-19:00
 会場 ギャラリーブリキ星

 
 

奉納木地高杯

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木地師が神社に奉納した、ろくろ目が美しい高杯です。
以前から、私の大好きなアイテムのひとつ。
内側に削り残した突起があるタイプは、初めて見ました。
江戸時代のものです。

 (径9,3~10センチ、高さ5,3センチ、高台径5,3~5,7センチ)
   価格 11,000円 

白薩摩茶碗

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愉しげに踊る三人の骸骨さんが、オモシロイですね。
下手ではなく品を感じるのは、この茶碗が献上手だからでしょうか。
江戸時代後期のもので、長年使われてきたようですが、お茶と骸骨の組み合わせが不思議です。
骸骨の裏側には、金彩の文字がありますが、消えかかっていて判読できません。
高台内には、印銘があります。

 (口径12センチ、高さ6,7センチ、高台径4,8センチ)
   価格 58,000円
   

備前「髭徳利」

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ひげ徳利といえば、ドイツ・ライン地方のお酒を入れる容器ですが、
これは、なんと備前の写し。
首下の部分には、ひげ男の顔が貼り付けられています。
口の内側に、小さなソゲがあります。
ひげ徳利は、なぜか世界の人気商品です。
ドイツだけでなく、オランダ、イギリス、東南アジア(又は中国南部)でも作られました。
江戸後期には日本に輸入されて、瀬戸、備前、京焼などで写しが作られており、今では本歌より珍しいものです。

 (口径2センチ、高さ13,7センチ、底径4,5センチ)
   <売約済みになりました>
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