$ 0 0 明日16日(土)、17日(日)の二日間、 陽気な古物業者ミスターX達による闇市が、ブリキ星を会場にして開催されます。 台風の到来が心配ですが、皆様のお越しをお待ちしています。 開催時間は12時~18時です。
$ 0 0 黄、緑、紫の三彩の発色鮮やかな蓮弁の香炉です。 これは、平賀源内が交趾焼(中国南部の華南三彩)の陶法を長崎から伝えたといわれる源内焼。 江戸中期に現在の香川県さぬき市でつくられました。 この蓮弁の香炉を見ていると、交趾写しでは大先輩の仁清などの京焼に影響を受け、限られた条件のなかで独自の道を意識していたように感じられます。 軟質陶器で壊れやすいのですが、よい保存状態です。箱はありません。 (口径4,2センチ、胴径8センチ、高さ6,7センチ) 価格 50,000円
$ 0 0 柔らかな美濃の土はいいですね。 姿形も、鎌倉の厳しさは消えて、ほっこりとした気持ちにさせられる室町時代の良さ。 室町の瓶子は、瀬戸はよく見かけるのですが、美濃ものは僅か。 肩に可愛い(退化した)三つの耳が付いていますが、これも初見です。 神社か寺院用につくられたものと思われます。 写真にあるように、口と高台にカケがあります。 (高さ12,7センチ、高台径6センチ) 価格 60,000円
$ 0 0 渋くて、銅が枯れていて、形ものびやか。よい佇まいです。 明時代でも、ちょっと古手ではないかと感じます。 古色が付いて、分かりにくいのですが、龍と雲紋が毛彫りされています。 雲紋の汚れが落とされた部分を見てビックリ。 鍍銀されているではありませんか。 全体に、鍍銀・鍍金がほどこされていた可能性があります。 獣足が三本付いています。 (口径26センチ、高さ8,2センチ)
$ 0 0 躍動感があって、爽快な茶碗。ちょっと大きめです。 ろくろで一気に形成された姿形、白泥釉を使った刷毛の筆さばきがいいですね。 李朝初期15世紀頃のものと思われます。 このタイプの茶碗は庶民の食器、酒器として使われてきたもの。 近世に発掘されて、お茶の世界に入ったようです。 なので、ほとんどが(美術館収蔵品も含めて)、ニュウやわれ傷があります。 この茶碗も見込みに大きなニュウがあり、水を入れてしばらくすると高台部分が湿ってきます。 使う中で、雨漏り等の変化が楽しめそうです。 (口径17センチ、高さ6,7センチ、高台径4,7センチ) <売約済みになりました>
$ 0 0 栗と柿・・・。 秋ですね。 平凡で何でもない絵だけれど、ボーッとして眺めていたい気持ちになってきます。 竹田(1777-1835)は、江戸時代後期の南画家。 「戌子初秋」とあるので、1828年(文政11年)、竹田が51~52歳頃の作です。 少し前までは、竹田と聞いてもピンとこなかったのですが、 最近になって南画の面白さを知り楽しみが増えました。 (額 37,5×89,5センチ、本紙 27,5×57,5センチ) <売約済みになりました>
$ 0 0 掌サイズの旅茶碗。手取りが心地よいです。 江戸前期の楽茶碗の形状ですが、これは焼物ではなく一閑張り。 木型に和紙を張り、漆を塗って仕上げています。 朱漆による茶人の銘、花押がありますが、判読できません。 茶籠が付きます。 (口径8,0~8,4センチ、高さ6,4センチ、高台径4,0センチ) 価格 35,000円
$ 0 0 茶陶の伊万里のなかでも茶碗は珍しく、手にしたのは初めてのこと。 磁器なのに、陶器の趣です。ふっくらとして、あたたかみが伝わってきます。 ろくろ目と口縁の意図的な歪みも、美濃の茶碗のよう。高台は、李朝や唐津顔負けの力強い造りです。 この茶碗は、当時の茶道具店の特別注文によってつくられたもので、時代は江戸初~前期と思われます。 写真にあるように、ニュウの銀直しがあります。箱はありません。 (口径10,7~11,9センチ、高さ7,3センチ、高台径5,6センチ)
$ 0 0 写真は18世紀(1790年製)のタロットカードです。 愛嬌があって、ちっとも怖くない悪魔くんがいいですね。 秋の鎌倉古美術展に持っていきます。 秋の鎌倉古美術展 ●2017年11月4日(土)、5日(日) 11時~17時 ●西御門サローネ(旧里見弴 邸) 鎌倉市西御門1-19-3 お問い合わせ 0467-60-4752(一閑)
$ 0 0 (裏面) これは16世紀の装飾楽譜(イタリアorスペイン)。 両面あるので、楽しみ倍増です。 鎌倉古美術展に持っていきます。 秋の鎌倉散策を兼ねて、是非おいでください。 秋の鎌倉古美術展 ●2017年11月4日(土)、5日(日) 11時~17時 ●西御門サローネ(旧里見弴 邸) 鎌倉市西御門1-19-3 お問い合わせ 0467-60-4752(一閑)
$ 0 0 夜空の三日月みたいな石器。 ずっしりと重く、手になじみます。 用途は分からないのですが、先端に研磨されたような使用痕があります。 これは、東北地方のA遺跡からの出土品です。 この遺跡は、研究者間でも論争になった、とても興味深い遺跡です。 竹岡俊樹さんはA遺跡の石器を今から30万年前のものとされました。 30万年前といえば前期旧石器で、ネアンデルタール人以前の原人の時代。 藤村新一氏の「前期旧石器」のねつ造を早くから見破っていた旧石器のプロ、竹岡さんの判断です。 他にも、縄文時代早期(6000~1万2000年)、中期旧石器時代(8~10万年前頃)という見解もでています。 A遺跡は、高速道路の下、壊された状態で眠っています。 (長さ約20センチ)
$ 0 0 明日から、ギャラリー金子さん主催による「水墨画と鎌倉彫」展が始まります。 江戸期の南画から古い朝鮮絵画まで、見ごたえのある展示です。 鎌倉彫は、博古堂を中心とした明治・大正時代の作品が並びます。 水墨画と鎌倉彫 展 2017.10.21(土)~29(日) 13:00ー19:00 会場 ギャラリーブリキ星
$ 0 0 山邉健太郎さんの書を見に、千葉県の佐原に行ってきました。 21(土)と22(日)の2日間だけの展覧会です。 佐原の駅から会場の「いなえ」までは商店街を歩いて10分ぐらい。 ところどころに遺る老舗の佇まいが、雨に濡れてしっとりと落ち着いた街並みをつくり、 ギャラリーに漂う湿気が、山邉さんの書や墨絵を際だたせていました。 心震える感覚がまだ残っていることに、ほっとしました。
$ 0 0 全身、柔らかな緑釉、耳と目は黄釉の鮮やかな獅子香炉。 力強い頭部とずっしりした姿は、楽二代常慶の香炉を彷彿とさせられます。が、これはより彫刻的で斬新です。 作者は幕末京焼の天才の一人、仁阿弥道八(1783-1855)。 道八の作品群のなかでも、かなり出来のよいものに見えます。 身部の底には、道八の小印が押されています。 獅子の尾に、小さな欠けがあります。 明治~大正頃の保存箱が付きます。 (高さ 10,5センチ)
$ 0 0 李朝前期の無地刷毛目茶碗を「秋の鎌倉古美術展」に持っていきます。 今まで手にした刷毛目とはひと味違い、ふっくらした姿形。 見込みは深くて、粉引のような景色です。 高台には竹節があり、削りは豪快です。 裏千家の井口海仙によって「雪解」との銘が付けられています。(径15センチ) 秋の鎌倉古美術展 2017年11月4日(土)、5日(日) 11時ー17時 西御門サローネ 鎌倉市西御門1-19-3 お問い合わせ 0467-60-4752(一閑)
$ 0 0 仁清は、あまりにも評価されているので敬遠したくなるのですが、やはり品格があって魅力的です。 口を四方にした優美なフォルム、ろくろ技術の冴えわたった薄い造りは見事なものです。 錆絵の筆の勢いと完成度には驚かされます。 また、錆絵のなかに緑釉や白釉などを効果的に入れ、艶やかさを生み出しています。 これが陶工であった仁清に描けるものだろうか。 絵師の協力があったのでは、と妄想してしまいます。 底には仁清の小印があります。 仁清の印は、底の左側か中央に押されているはずなのに、この水指は右側。これは謎です。 大きなニュウが4本入っている傷ものです。 江戸時代の元箱が付きます。 (口径12センチ、高さ15,8センチ、底径8,9センチ)
$ 0 0 楽山は出雲の焼き物。この茶碗は松平不昧公が再興させた楽山ではなくて、それ以前の古楽山です。 江戸初期の、創業期のものと思われます。 楽山は高麗茶碗のなかでも伊羅保写しを得意としていましたが、この茶碗も黄伊羅保の写しです。 小ぶりですが引き締まった姿形で、黄色の発色が美しいです。 口は抱え口で、ひずみをつくり、高台は土見せで力強く兜巾があります。 陶土は小砂を含んだ煉瓦色。手取りが心地よいです。 無傷で、江戸後期頃の箱が付きます。 (径11,5~11,8センチ、高さ7,5センチ、高台径5,3~5,5センチ) 価格 90,000円
$ 0 0 本日より、大隅剛さんの「蚤の市で見つけたもの」展がはじまります。 日本の古陶磁、紙もの、鉄もの、李朝や西洋の工芸など約500点が展示即売されます。 どうぞご来店ください。 会期 11月11日(土)~19日(日) 11:00ー19:00 問い合わせ 大隅剛 080-1252-4053
$ 0 0 (裏側) 残欠というよりオブジェの趣です。 縄文人の繊細な感覚、作り込む意志が伝わってきます。 これは、縄文時代後期、関東を代表する「みみずく土偶」の胴体の一部。 これだけ大きく残っているのは稀少です。 「みみずく土偶」は、みみずくのように目を見開いた大きな顔、胸を中心に隆帯とよばれる紐状のものがあり、両手は短く、両足が長いのが特徴です。 裏側には、黒い天然アスファルトが残っています。当時は接着剤として使用されていたので、何かに貼り付けられていたのかもしれません。天然アスファルトの産地は、北陸・東北の日本海側。この地から関東に持ち込まれてきたものです。 (高さ10,3センチ、横幅最大6,5センチ)
$ 0 0 縄文時代の晩期、亀ヶ岡様式の浅鉢です。 同手のものが、是川遺跡から出土しています。 縄文の爆発的ともいえるエネルギーは消えて眠りにつく前の静かな佇まい。 何故か落ち着いた気持ちになれるのです。 ワレ修理がありますが、全体としてよい保存状態です。 (径19センチ、高さ4,5センチ) <売約済みになりました>