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猿投広口壷

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灰釉はすべて剥落し、素の状態になった静かな壷です。
ところが、内側を見るとそれとは対照的な世界。口縁から掛かった灰釉は底に厚くたまっています。
この壷は、猿投としてはとても珍しい器形で、一見須恵器風です。
底は、ヘラによる調整がされていて、「猿投東窯」と書かれた古いシールが貼られています。
口縁と底には、大きなソゲがあり、また口縁から胴にかけて数本のニュウがあります。
箱はありません。

 (口径12,5センチ、高さ16,5センチ、底径11センチ)

根付 白蔵主(はくぞうす)

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根付は帯に通した紐の留め金で、江戸時代男性のおしゃれアイテムのひとつ。
お坊さんに化けた狐の雰囲気がいいですね。なにやら怪しさが伝わってきます。
狂言の「釣狐」に出て来る猟師に仲間を殺された老狐の話です。
猟師の伯父の白蔵主に化けて、猟師のもとへ行き、殺生をしないようにと話すのですが・・・

この根付けは江戸時代後期~幕末頃のもので、素材は動物の骨製です。
銘はありません。

  (高さ4,7センチ)

「春の鎌倉古美術展2018」に参加します

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写真は、中国明時代の誕生仏。
明仏を見て、いいなあ~と感じたのは初めてのことです。
リアルで動きのある造形表現に驚きました。
台湾の故宮博に、様式的には同じ誕生仏が所蔵されています。それはふっくらした赤ん坊のようで、16世紀明末の作。
それと比べて、古手のように見えます。(高さ12,5センチ)

鎌倉古美術展も今年で10周年。
「春の鎌倉古美術展2018」に持っていきます。

 ・4月28日(土),29日(日) 11時~17時30分
 ・会場 西御門サローネ
     鎌倉市西御門1-19-3
 ・お問い合せ 0467-60-4752(一閑)

「春の鎌倉古美術展2018」に出品します

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写真は、楽しいものいろいろです。
水色の小さなちりとりはブリキ製でフランスのもの/明治時代の萬古急須/かわいい家はスタッフォードシャー焼で19世紀にさかのぼるもの/ふっくらとした錫の茶入れ/朱の竹型茶筒はなんと開化堂のブリキ製/アールデコ風急須は梅田コマ劇場観劇記念品。

 春の鎌倉古美術展2018
 
 ・4月28日(土)、29日(日) 11時~17時30分
 ・会場 西御門サローネ
     鎌倉市西御門1-19-3
 ・お問合せ 0467-60-4752(一閑)

「春の鎌倉古美術展2018」に、出品します(2)

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昨日にひき続いて、楽しいものいろいろです。
・一枚目の写真
 渋い絵瀬戸は江戸時代後期のもの/軟陶のほっこりした容器はフランスの塩入れ/子ども用カフェオレボウルは19世紀フランス。
・二枚目の写真
 形のよいマグカップは1840年頃のスタッフォードシャー焼/先祖供養のとき泡盛を入れたという沖縄壺屋の徳利/木製面取りの 灯火器。

 春の鎌倉古美術展2018
 
 ・4月28日(土)、29日(日)  11時~17時30分
 ・会場 西御門サローネ
    鎌倉市西御門1-19-3
 ・お問い合わせ 0467-60-4752(一閑)

鎌倉古美術展終了

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鎌倉古美術展では、ありがとうございました。
たくさんの方々とお会いでき、うれしい時を過ごすことができました。
次回は秋、11月10日~11日の予定です。
心地よい疲れが残りますが、ほっと一息して、もう5月。
ギャラリーに、「鍾馗さま」の軸を掛けました。

古代ガラス碗

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カラフルで、モダンで、何とも美しいガラス碗です。
エナメル彩に見えますが、サンドイッチのように絵がガラスで挟まれています。
これは、中部ジャワ出土で、4~8世紀頃のものといわれています。
トンボ玉やガラス玉は、東南アジア全体で商取引での通貨の役割をはたしていたので、大量に出土していますが、
容器状のものは、ガラス片も含めて、ほとんど出土例はありません。
シリアなど、「ローマ世界」からもたらされた可能性があります。
口縁に5~6センチの欠けがあるだけで、奇跡的に良い保存状態で美しさを保っています。

 (口径10,5センチ、高さ4,8センチ、高台径5,9センチ)
  <売約済みになりました>

人面トンボ玉

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いろいろな文様の間から、こちらを見ている顔、顔、顔。
数えると10数人にもなります。
これは、中部ジャワ発掘のトンボ玉で、そのなかでもトップクラスのものです。
エジプト、プトレマイオス期の人面装飾ガラスを想起します。
が、これより手慣れたつくりなので、時代は下がると思われます。
インドネシアを原産国と見る人は、5~8世紀のものとしています。
一方エジプトを含む西アジア世界からもたらされたという研究もあるので、断定的なことはいえません。

 (長さ5,4センチ)

*お問い合わせ等の返信は、9日(水)になりますので、よろしくお願いいたします。

韓国 全羅南道へ

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5月4日~8日、韓国全羅南道の光州市を拠点にして郊外を歩いてきました。
きっかけは、古い(2006年の)『芸術新潮』の特集ページ「千仏千塔の宇宙・雲住寺」に出ていた一枚の写真。
天を見上げるように横たわっている2体の大きな石仏でした。

光州市からバスに乗って、途中で下ろされて、またバスに乗って2時間かかってやっと着いた雲住寺。
その山の頂上に、全長12メートルの大きな坐像の仏さまが。(写真上)
高麗時代に彫りだされたものだそうで、それから何百年も静かに眠っているかのようでした。

写真(中)は、宝城カンゴル村の両班(朝鮮時代の上層階級)住居の廃屋。
民俗村は観光地化されているところが多いなか、ここは今も末裔が住んでいて保存されている貴重な村。
親切なタクシーの運転手さんに出会って案内してもらいました。

写真(下)は、光州市の街中。光州といえば、韓国の民主化のきっかけをつくった1980年の5・18光州事件です。
軍事独裁政権に抵抗して闘った光州の学生や市民の息づかいが、今も聞こえてくるような中央広場。
時計塔からは、5時18分になると音楽が流れます。
今日本で公開されている韓国の映画「タクシー運転手」を観てから出かけたので、感無量でした。

日光中善寺大黒天立像印仏

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ポツンと佇んでいる小さな大黒さま。
デフォルメされていて、何かのキャラクターを見るような楽しさがあります。
これは、日光二荒山神社の神宮寺として男体山登拝口にあった中善寺の印仏で、江戸時代のもの。
日光と大黒さまは縁が深く、日光の起源に登場してくる神さまでした。
中善寺は、1902年(明治35年)の男体山山津波で崩壊、現在の中善寺湖畔に日光山輪王寺別院として再建されています。

 (掛け軸15,5×51センチ、本紙7,5×19センチ)
  価格 15,000円

「お父さんの日曜大工」の小引出し

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モノの時代や背景を一度忘れて、モノに向き合うというのが、ブリキ星を開店していた頃のコンセプト。
今の若い人たちにとっては当たり前のことかも知れませんね。
小学生の夏休み工作の未完成品や手づくりのパチンコ台を店に並べてワクワクしていました。
その頃を思い出す、お父さんの手づくり(?)の小引出しです。
まだしっかりしていて使用可能です。

 横幅16センチ、高さ37,5センチ、奥行24センチ)
 価格 10,000円

木彫女神像

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貴人の女性の姿の女神像。
堅い欅(ケヤキ)材の一木づくりです。
所々に洞(うろ)がみられ、御神木が使われたように思われます。
多くの神像彫刻で使われる柔らかな檜(ヒノキ)材ではないので、
ふっくら感には欠けますが、しっかりした骨太の造形は保たれています。
様式的には鎌倉ですが、室町に入るように見えます。

 (高さ37センチ)
  <売約済みになりました>

三人展(antiques+ふくや/ mabsau / YIIPUN UMADA)今日から

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本日より三日間、antiques+ふくや・mabsau・YIIPUN UMADAさん主催による展覧会が、
ブリキ星を会場にして始まります。
何気ないモノたちのなかに、身を潜めているキラキラする宝物を見つけに、どうぞお越し下さい。
お待ちしています。

 3人展atギャラリーブリキ星
 5月18日(金)~20日(日)
    11:00ー18:00

本日より、大隅剛「蚤の市で見つけたもの 2018春」展

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半年ごとに、ブリキ星を会場にして開催される、大隅剛さんの展示会です。
古今東西、不思議なモノたちがひしめくカオスの世界をお楽しみください。

 会期 5月26日(土)~6月3日(日) 11:00-19:00

初期伊万里の小さな瓶

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薬入れか、薬味入れか分かりませんが、初見の初期伊万里。
図録等でも見たことがありません。
両面に陽刻の文様があり、じっと見ているとお地蔵さんやおもだか文にも見えてきます。
写真にあるように、口に小さな欠けがあります。

 (高さ6,5センチ、底2,5~3センチ)
   <売約済みになりました>

高麗黒釉瓶

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美しい黒釉の発色、ほどよい緊張感のある姿形、名品だけれど親しみを感じられるところがいいですね。
片面が大きく面取りされていますが、これは高麗初期の「緑青磁」瓶から続く古式の形です。
底には、黒釉が分厚くたまっています。
時代は高麗陶磁の完成期、12世紀頃のもの。無傷完品です。

 (口径7,5、高さ26,6、底径8,5センチ)

初期伊万里 鉄釉小碗

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静かな佇まいの小碗です。
これは、百間窯出土の初期伊万里。
土は陶器質で、きめ細かい鉄釉が渋くて深みのある発色をしています。
口縁と高台には、5~6箇所の小さなカケやニュウがあり、
黒漆を使った目立たない修理がされています。

 (口径8センチ、高さ5,5センチ、高台径4,5センチ)

本日より noeud/mon 古いもの展

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今日から2日間、noeudさん、monさん主催の「古いもの展」が開催されます。
ひとつのものが波紋となって静かに広がっていく世界をお楽しみください。

 古いもの展
 6月9日(土)、10日(日) 11時ー18時

明治時代の油絵

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暗い色彩で描かれた、明治時代の東京のさりげない風景です。
キャンパス布も劣化して、保存状態はよくありませんが、
ドキドキしてくるような魅力をはなっています。
作者は中村不折。
慶応2年、江戸八丁堀の生まれで、昭和18年(1943年)に亡くなっています。
この絵は、彼が渡仏(1901年)する前の油絵で稀少です。

 (額 47×58,5センチ、絵 33,5×44,5センチ)

高麗呉器茶碗

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この呉器茶碗は、今までに手にした高麗茶碗にはない気品を感じます。
両手に収めたときの感覚は、古手の楽のような心地よさがあります。
釉薬はほんのり紅葉色に発色、口はかすかにゆがみ、見込みは深く、高台から上に広がっていく姿形は独特のものです。
呉器は、高麗茶碗のなかでも謎の多い茶碗です。野趣あふれるものから優雅なものまでいろいろ。
時代も用途も諸説あり、伝世している数は僅かです。
写真の呉器は、朝鮮の釜山窯に注文してつくられた御本呉器茶碗の初期(17世紀)のように見えます。
高台内には、朱漆による花押があります。松平不昧にも、近世の茶人平瀬露香にも見えるのですが、特定できません。
写真にあるように、ワレ、ニュウの古い修理があります。
古い保存箱と仕覆が付きます。

 (口径13,3~13,8、高さ8センチ、高台径5,5センチ)
   <売約済みになりました>
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