$ 0 0 萩は、良くも悪くも茶のにおいが強いのですが、 この茶碗は素直でいいですね。 手取りはずっしりして、なんとも心地よいです。 萩は、楽同様、お茶がおいしいです。 江戸中期に、こんなよい茶碗がつくられたとは・・・ (口径13センチ、高8,5センチ、高台5,5センチ)
$ 0 0 ブリキ星を会場にして、今日から28日(日曜日)までの9日間、 「金子コレクション展」(・戦前の洋画・水墨画・茶道具)が開催されます。 特に、戦前の洋画の展示が充実しています。 写真の絵は、高間惣七の風景画で、大正14年の作。 音楽的な色彩の変化は、幻を見ている気分にさせられます。
$ 0 0 見飽きない、鎌倉時代の木彫仏です。 元々は、江戸時代に補修された、如来座像でしたが、 後補部分のバランスが気になって、取り外ずしてしまいました。 その結果、ぐんとグレードアップ。左側の欠損も魅力的です。 台座は、昔工藝さんにお願いしました。 桐箱に、穴を開けて置いただけ。 これが、見事なのです。 嫌味がなく、自然でアバンギャルドです。 (高 本体21センチ)
$ 0 0 魁星(かいせい)の像です。 北斗七星の先頭の星を神格化したもの。 室町時代にさかのぼる道教尊像は希少です。 以前、当ブログに掲載したことがあるのですが、 今回、鎌倉の昔工藝さんに台座をつくってもらい、 元祖蔵王権現の躍動感がよみがえりました。 (高 本体11,5センチ)
$ 0 0 これぞプリミティブという木彫です。 密度が濃くて、強い力が満ちています。 イリアンジャヤは、ニューギニア島の西半分です。 この木彫は発掘品で、類例がなく、19世紀以前のものといわれています。 (高53センチ)
$ 0 0 おっとりとして、品があります。 取っ手の先が、鳳凰の頭になっているので、特別な用途があったと想像されます。 国内のみならず韓国の美術館図録にも、類例がありません。 ブログ再掲載です。 (長15センチ)
$ 0 0 小さな、かまぼこ型の洋櫃。 初期南蛮工芸の逸品です。 京都でつくられたものでしょう。 織田信長が、宣教師ルイス・フロイスからもらった 金平糖(こんぺいとう)を食べていた時代のものです。 木箱には、皮がはられ、漆が塗られています。 外側全体に、唐草文、幾何学文がほどこされています。 鉄金具もいいですね。 鍵は失われていますが、蓋を右側にずらすと、開けることができます。
$ 0 0 5月11日(土)、12日(日)に開催される「春の鎌倉古美術展」に出店します。 写真は、鎌倉にもっていくものの一部です。 今回は、混雑する連休をはずしての開催なので、鎌倉のんびり散策をかねて、 是非お出でください。
$ 0 0 これは、残欠ではなく単体の埴輪たて笛です。 古墳での葬送儀礼で、笛とか琴は欠かせないものだったと思われます。 琴弾きの人物埴輪はよくありますが、笛吹きは一例あるとかないとか。 単体のたて笛は珍しく、今まで確認されていませんでした。 出土地は、上野國新田郡明塚遺物散布地。 明治四十年一月二日発掘の古いシールが付いていました。 (長12,5センチ)
$ 0 0 先日の、鎌倉古美術展で出会ったお気に入りです。 16〜17世紀の色絵タイルです。 イタリアマジョリカ様式の影響が強いこの時期、 パワフルな絵付けが一般的です。 ところが、このタイルは繊細で雅。 ほんわかした気持ちにさせてくれるのです。 産地はデルフトではなく、ハーレムです。 (12,6×12,8、厚さ1,2センチ)
$ 0 0 デルフト風の洋皿にいちごの絵。 甘美で魅惑的な世界です。 作者(1906ー1989年)は、 福井県鯖江市出身で、芸術院会員だったとか。 戦後の絵はともかく、1930年代と思われるこの絵は好きですね。 (板に油絵 15,5×22,5センチ)
$ 0 0 ぞくっとするほど美しい、アイヌ男性用耳飾りです。 日本に残るプリミティブアートですね。 つくられたのは江戸時代。 洋銀製(銀の純度が低い)です。 1871(明治4)年には、開拓使通達により、 男性用耳飾りが禁止されています。 たかが耳飾り、なぜそこまで。 アイヌの人たちを支配し、同化させるために、 文化、風俗から手をつけていったといわれています。 (径約7センチ)