張旭鎭(チャン ウクチン)さんの旧宅カフェ訪問
先日(3月)の韓国・慶州の旅への際、最初の日にチャン・ウクチンさんの旧宅カフェ「集雲軒」を訪れました。 張旭鎭さん(1917-1990)は、武蔵野美術大学出身の画家。私の好きな韓国の画家の一人です。 絵は、一見童画風ですが、ゾクッとした「切実さ」が伝わってくるのが魅力です。...
View Article縄文土器残欠の美
縄文土器の美しさが認知されるようになったのは、戦後間もなくのこと。 岡本太郎が縄文の怪奇な凄みと美しさに魂を揺さぶられ、 それを魅力的な文章で世に広げていったのがきっかけでした。 岡本太郎の言うように、縄文の美に向かい合うことで、 新しい現実に立ち向かう力を獲得できるでしょうか。 1 象徴化された人面のように見えます。 切れ味抜群の造形です。 私にとって、ベストの残欠です。...
View Article中尊寺拓本(鎌倉古美術展に持っていきます)
市場に流通することがほとんどない中尊寺拓本です。 孔雀文は凛として、しなやかで、のびのびしています。 これは、金色堂中央壇(最も古い清衛壇)を飾るもので、 中尊寺装飾のなかでも、平安時代の金工技術の粋があらわれた、 最もすぐれた作といわれるものです。 また、中央壇の宝相華などの金具の拓本も、 藤原時代を象徴する花の姿であるとともに、 斬新で現代アートとして楽しめます。...
View Articleアトニ人の造形
1 2 ティモールは、東西に分断されています。 これは西ティモールに住むアトニ人の造形です。 岡崎真奈美さんの「テキスタイルダイバー」というブログを見ると、アトニ人の暮らしぶりを垣間見ることができます。 二つとも、強烈さとか違和感ではなく、親和性のあるプリミティブアートです。 まるで、日本の古こけしや大黒さまをみるような。 1 木偶 (高さ22センチ) 価格 15,000円 2 牛革マスク...
View Article小さな黒色陶器
古代ギリシャの小さな香水瓶です。 細首と取手が欠損していますが、存在感があります。 紀元前のものです。 (高さ5,5センチ、底径4,5センチ) 価格 15,000円
View Article金工作家・鎌田奈穂さんの作品と古代フェイスカバー
左側の三点は、金工作家・鎌田奈穂さんの作品です。 薄い銅版をカットし、金粉、銀粉、銅粉を焼き付けたものです。 (長さ5~6,5センチ) 価格 三点で28,500円 右側は、金製(金と銀の合金)のフェイスカバー。 東部ジャワ、バギュワニの発掘品で、BC5~AD3世紀頃のもの。 権力者を埋葬した際、眼・鼻・口を覆うためにつくられました。 (価格はお問い合わせ願います)...
View Article美濃茶碗
手取りがよく、お茶が映える茶碗です。 窯変の美しさが魅力です。 美濃大平窯の産で、江戸中期のもの。 縁周りに小さなカケ修理が二カ所あります。 (口径11,8センチ、高さ7,8センチ、高台径6センチ) 価格 35,000円
View Article凛々しい田舎仏
寺院に鎮座するのではなく、地域や個人のささやかな願いにこたえられてつくられた仏さま。 田舎仏、民間仏、民衆仏などといわれています。 これは、秋田県からでたもの。 素朴だけれど、凛々しいお姿です。 (高さ27,5センチ) <売約済みになりました>
View Article渋い箱
戦前の日本陸軍で使用された工具箱か、砲弾を入れる箱と思われます。 渋い雰囲気がよく、置台や収納箱としても重宝します。 (高さ27センチ、横74センチ、奥行23,5センチ) 価格 18,000円
View Article柿右衛門青磁
柔らかくて、深みのある青がいいですね。 鍋島青磁を彷彿とさせるような上手で品のある器です。 4センチのニュウが二本あります。 江戸中期のものです。 (径21センチ、高さ6センチ、高台径14センチ) 価格 45,000円
View Article御厨純一の油絵
柔らかな光の中の塩田風景です。 湘南海岸あたりと思われます。 これは、御厨純一(1887-1948)が3年間のパリ留学から帰った翌年、1929(昭和4)年の作です。 御厨は戦争画で知られています。海軍に従軍し、海戦画に情熱をそそぎました。 フランス印象派を見るようなこの絵は、失われていく日本の風景を、 後の「美しい」戦争画につながる、一種の危うさをもって写しとっているところが魅力です。...
View Article蚤の市で見つけたもの 2015春
蚤の市で見つけたもの 2015春 5月2日(土)~10日(日) 11:00~19:00 日本の古陶磁/西洋の古陶磁/李朝の工藝/アジアの古民具/職人の道具/鉄や木のジャンク 明日からブリキ星を会場にして、大隅 剛さんの展示会が始まります。 写真は準備中の店内です。 連休中の一日、どうぞお越しください。
View Articleシュメール 粘土版
小さいけれど、存在感あふれる土のカケラです。 メソポタミア文明の担い手、シュメール人が粘土版に刻んだくさび形文字です。 商取引の記録と思われますが、解読されていません。 メソポタミアのウル第3王朝時代(紀元前2100-2000年)のものといわれています。 (4,5センチ×6センチ) 価格 42,000円
View Article後漢時代の金工品
道教の影響かな? と思わせる、愉快な人物意匠の金工品です。 後漢(2~4世紀)の時代は、匈奴好みの動物意匠が多いので、このタイプは初めてです。 銅鋳造で、ザラメ鍍金といわれる分厚い鍍金がほどこされています。 ① (長さ4,5センチ) 価格30,000円 ② (長さ5センチ) 価格30,000円
View Article古九谷角香炉
青みがかった素地に、花鳥・松樹と岩・鹿などが、狩野派風に華麗に描かれています。 型物の確かな造形は、実物より大きく感じさせます。 江戸前期につくられ、長年使用されてきたにもかかわらず、無傷完品です。 (5,9×5,9センチ、高さ6,5センチ) 価格はお問い合わせ願います。
View Article鯉のぼり
5月の風にたなびく鯉のぼりの絵。1908(明治41)年5月3日の日付が入っています。 御厨純一が21歳のときに描いた絵です。東京美術学校に入学したばかりの頃でしょうか。 サインは入っていません。 (板に油絵 23センチ×33センチ) 価格 12,000円
View Article金海茶碗
口を桃型に変形させ、高台は大きく、堅手風の釉薬がたっぷりとかけられています。 これは日本からの注文で、釜山周辺の窯で焼かれた金海堅手といわれるタイプの茶碗です。 お茶のためにつくられた茶碗だけあって、手取りが抜群です。 釜山窯では、寛永16(1639)年から閉鎖される享保2(1717)年までの79年間、多種多様な茶碗がつくられました。...
View Article李朝八角硯
古格のある硯です。 面取りには、いろいろな花々が刻印されていて風情があります。 近年まで書家のもとで使われていたもので、ワレ修理がありますが、使用可能です。 (口径14センチ[得手等を含めず]、高さ4,8センチ) 価格 30,000円
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