よろず淡日訪問
8月22日、彦根市の「よろず 淡日 あわひ」のオープンに行ってきました。 「淡日」は、ポッケっとしていて、いつまでもそこに居たくなるところ。 縁台に腰掛けていると、琵琶湖からの心地よい風が吹いてきます。 大正時代の建物をコツコツと手直ししてつくりあげた空間は、 店主・疋田実さんの作品でもあり、疋田さん自身の世界でした。 駄菓子やさんでもあり、古道具やさんでもあり、雑貨やさんでもあり、...
View Articleブリキのおもちゃ
塗料がすべて剥落し、オブジェとなる寸前のブリキの少年。 ネジを巻くと、どうにかベルを鳴らしてくれます。 昔からこの手のモノが大好きで、どこの国のいつ頃のものかすぐひらめきましたが、 今ではどうにも・・・ 高さ15,5センチ 価格 15,000円
View Article経箱
杉の柾目板が使われた、古格のある経箱です。 京都高山寺経箱(文書箱)と同手のものです。 以前からこのタイプは平安末~鎌倉初のものといわれてきました。 近年、年輪年代法による高山寺経箱の年代測定調査がおこなわれ、 平安後期~鎌倉前期という結果がでています。 鉄金具は前後とも残っていて、これといった補修もなく、よい保存状態です。 (30,5×37,5センチ、高さ21センチ)...
View Articleギャラリー金子コレクション展
今日(10/3)から、ブリキ星を会場にして、「ギャラリー金子コレクション展」が開催されます。 戦前の洋画では、柏原覚太郎、宮坂勝など27点の油絵が展示。 和室の水墨南画は、室町にさかのぼると思われる鷹の絵が目を引きます。 茶道具で驚いたのは六閑斎の竹花入れ。やはり彼は天才だったのかも・・・ ギャラリー金子コレクション展 戦前の洋画・水墨南画(江戸~大正期)・茶道具(桃山~江戸期) 会期...
View Article平佐 染付急須(ちょか)
生がけに、ふんわりした染付は、初期伊万里を見るかのようです。 これは、江戸後期の薩摩の平佐焼。最初に開かれた平佐北郷窯(安永7、8年 1778-79年頃開窯)のものと思われます。 平佐大窯(19C初~幕末が最盛期)で焼かれた白磁の急須(ちょか)は、数多く残っていますが、染付のタイプは、あまり見かけません。...
View Article銅製六器
掌サイズの繊細で美しい六器です。 六器は密教仏具のひとつで、修法のとき、塗香や散華を盛る器です。 この六器は、室町~鎌倉にさかのぼる古いタイプ、鋳造、ろくろ仕上げで、数カ所古い直しがあります。 古い金工品は難しいのですが、これは間違いのないものと思います。 (口径9,5センチ、高さ3センチ、高台径6,4センチ) 価格38,000円
View Article縄文の石器
ガラス質の鋭い形状の黒曜石の石器です。北海道の縄文遺跡からのものです。 黒曜石は、縄文以前の旧石器時代から交易の対象でした。 沼津市の井出丸山遺跡からは、伊豆・神津島の黒曜石が発見されています。 それが、なんと3万8000年も前の時代のものだというのですから驚きです。 (左上4,2センチ) セット 8,000円
View Article韓国へ行ってきました
韓国へ4泊5日の旅、古代の日本列島と深い交流があった百済の都、扶余に行ってきました。 写真は、百済時代の建造物が唯一残る定林寺址の五層石塔です。 百済の都が世界遺産に指定されたばかりというのに、この日は人影もまばらで、ゆったりした時間が流れていました。...
View Articleプレインカ ナスカの土器
薄いつくりのシャープな造形と力強い輪郭線で描かれたシャチの絵が見事です。 シャチは、神々であったといわれ、ナスカの地上絵のモチーフにもなっています。 ナスカは、紀元前100年~紀元後700年頃、ペル-南部に栄えた文化です。 ろくろもなく、窯もないなかで、このようなモダンな土器がつくられていたのには驚くばかりです。 写真の土器はナスカ前期のもの。日本でいえば弥生時代です。 ワレ修理があります。...
View Article縄文の小さな石板
石板は、縄文時代の呪術的道具で、お守りのようなもの。これは軟質の凝灰石を削ってつくられています。 ハート型の、これだけちいさなサイズの石板は初見です。 縄文時代中期(今から4500年位前)のものです。 (縦最大3,5センチ、横最大3,3センチ、厚さ1~1,3センチ) 価格 50,000円
View Article16世紀イタリア 素描
ラフなデッサンです。混沌のなかに浮かび上がってくるようなイエスキリストがいいですね。 手漉きの紙に、ブラウンの「没食子インク」で描かれています。 本画の準備作業としての素描です。 16世紀、イタリアでの制作と思われます。 ヨーロッパ製の古い額が付いています。 (本紙16,5×12,5センチ) 価格 100,000円
View Article秋の鎌倉古美術展に参加します (2)
写真は、杉木普斎(1628-1706)の茶杓。普斎にしては、おとなしい形ですが、芯が通っています。 筒には、よどみない筆跡の句が書かれています。 年齢(67才)の入った普斎の筒は、初めて見ました。 鎌倉古美術展(11/7日、8日 於;西御門サローネ)に持っていきます。 秋の鎌倉散策を兼ねて、ぜひ「鎌倉古美術展」においでください。
View Article秋の鎌倉古美術展に参加します(3)
太身で、あばれていて、アバンギャルドな茶杓です。 江戸後期の茶人の作に見えますが、判読できず作者が特定できません。 襟を正さないで使えそうなところがいいですね。 秋の鎌倉古美術展(11/7日、8日 於;西御門サローネ)に持っていきます。
View Article青白磁(影青)の犬
気分よさそうに、たたづんでいる洋犬は、中国宋時代のものです。 これは、当時の子どものおもちゃだったといわれていますが、本当にそうなの? と言いたくなる作行きのよさです。 保存状態も抜群です。 (高さ6,5センチ、長さ8,5センチ) <売約済みになりました> 7~8日の秋の鎌倉古美術展は、かつてない盛況のうちに終了しました。...
View Article美しい盆
立ち上がりの低い、美しい盆です。 仏具ですが、銅製でこれだけ大きなサイズのものは初見です。 紫がかった深みのある黒は、この材質が、赤銅(銅と少量の金との合金)であることをうかがわせます。 江戸初~室町時代のものと思われます。 (径52,5センチ、高さ1,5センチ) 価格はお問い合わせ願います。
View Article宮古式土器
肩に波状文のある17~18世紀頃の宮古式土器です。 土は、いかにも沖縄の色。 写真にあるように、口は欠けていて、胴と底には1~2センチの穴があいています。 (口径21センチ、高さ28センチ) 価格 18,000円
View Article古代ガラスのジャワ玉
古代ガラスのトンボ玉の、一番の産地はジャワ島。 三点ともジャワ出土です。 左 このタイプは、日本の古墳からも出土している古手のもの。 瑠璃色のボディに、白の多眼文様が貼り付けられています。眼の形がシャープです。 5~8世紀頃のもの。 (高さ1,9センチ、径2,5センチ) <売約済みになりました> 中 濃緑のボディに、黄、赤の美事な多眼文様が貼り付けられています。...
View Article民衆仏
寺院から外に出て、庶民の手によってつくられた仏さま。 古手の「お鷹ぽっぽ」を見るような、ノミの切れ味のよさ。 彫刻的にも見事な出来です。 (高さ24,5センチ) 価格 25,000円
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