林重義の「日本的油絵」
見るほどに味わい深まっていく絵です。 林重義(1896-1944)は、パリから帰国した1930(昭和5)年から六甲山の麓を住家としましたが、この絵は六甲の風景です。 和紙に岩絵具、グアッシュで描かれていて、1940年頃の作品です。 重義は帰国後、西欧のモノマネではない「日本的油絵」を追求したのですが、この絵はそのひとつの成果です。そして、セザンヌへのオマージュのように見えます。...
View Article本日から山邉健太郎展開催です 9/18~24
本日から、山邉健太郎展を開催します。 11年半ぶり、2回目の展示会です。 書がメインですが、てん刻、小箱、陶器も並び、 「ブリキ星」の空間に、澄みきった空気が流れています。 みなさまのお越しをお待ちしております。 会期 2021年 9月 18日(土)ー 24日(金) 12:00ー19:00
View Article田辺 至の油絵
鎌倉円覚寺の牡丹。大正時代初期の作品です。 当時、田辺至(1886-1968)は黒田清輝に師事していて、その影響が感じられます。 豊かでうるおいのある外光表現は、初々しく見事なものです。 (板に油24×32センチ、額43×51センチ) <売約済みになりました>
View Article色絵香炉
渋くて重厚感のある磁器の香炉、初見です。 全体にさび釉がほどこされ、手のこんだ丸い文様が描かれています。 金、銀で縁どりし、色釉を盛り上げるように塗りこめる京焼に似た手法です。 内側には青磁釉が掛けられています。 江戸期の上品な箱が付きますが、「有田窯香炉」の墨書きがあり、「大河内染付香炉」と書かれた紙が貼られています。大河内といえば鍋島。でも私は古薩摩の可能性が強いのではと感じています。...
View Article縄文時代の祈りの道具
縄文時代の人の心根が伝わってくるような、祈りの道具です。 人の顔を表現した岩偶か、文様表現がされた岩版かの判断が難しいです。 山形県の縄文時代中期~後期前半の遺跡からの出土品です。 (最大8×6センチ)
View Article漢の時代の小香炉
約2000年前に、中国漢の時代につくられた青銅製の小香炉です。 見た目よりずっしりと重く、鍍金が全体に残っていて重厚な趣があります。 蛇がとぐろを巻いている蛇神の造形は珍しく、貴重です。 (高さ約6センチ)
View Article道八黒茶碗
幕末の天才、仁阿弥道八の黒茶碗です。 光沢のある黒釉と大胆なヘラ削りの力強い造形です。 高台脇に「道八」の銘があります。 昭和の箱が付きますが、七代道八(1918-1983)の箱書きがあります。 (口径11センチ、高さ7,5センチ、高台径4,5~5センチ)
View Article古伊万里青磁菱形猪口
深みのある青磁と品のある陽刻牡丹文様がいいですね。 菱形は、思いのほか手取りのよさがあります。 江戸前期1650~70年代のものです。 底縁に小さな窯傷修理があります。 (口径4,5~5,5センチ、高さ6,6センチ)
View Article竹製金泥華籠
繊細で優美。手取りは驚くほど軽く、竹のしなやかな線が魅力です。 諸仏を供養するために僧が華を撒く散華供養が知られていますが、華籠は花びらを入れる器です。 江戸時代に入ってからは金属製になっていますが、これは古手の華籠です。 (直径28~28,5センチ、高さ4,2~4,6センチ) <売約済みになりました>
View Article根来煙硝入れ
ありそうで、見ることが稀な古い根来の煙硝入れ。 木が枯れ軽くなっていて、江戸以前の雰囲気です。 古い時代に、掛花入れに仕立てられています。 (高さ13,8センチ、横幅10,5センチ)
View Article北魏騎馬武人俑
馬面鎧を付けた馬のすらりとした姿がいいですね。 兜を付けた武人とのバランスも抜群です。 北魏(386-534年)の俑は、洛陽遷都(494年)以降のものが出来がよく好まれますが、この俑もその時代のもの。 馬の4本の脚、武人の胴に修理があります。 (高さ21,5センチ、横幅17センチ) <売約済みになりました>
View Article唐 加彩神将俑
甲冑を身にまとい、いかつい顔の神将俑です。 墓室の入り口に置かれて、悪霊を威嚇し追い払う役割でした。 朱、黒、僅かに金箔も残っています。 躍動感にあふれ、やや誇張された造形感覚は唐時代独得のものです。 残念なことに、下半身が欠損しています。 (高さ27,5センチ)
View Articleビザンチン陶器
沈没船からの海上がり品です。鉄分の多い赤土と淡黄色の釉薬、そして線刻の唐草文がいいですね。 器形もワイルドな鉢型です。 あまり研究がされていない分野ですが、14~15世紀頃のものといわれています。 (口径24,5センチ、高さ8,8センチ)
View Article岡本唐貴の油絵
岡本唐貴(1902-1986)や柳瀬正夢など、プロレタリア画家の人たちが描いた風景画が好きです。 内省的なところがあって、見ていてしみじみした気持ちになります。 唐貴は小林多喜二のデスマスクを描いたことで知られ、自身も特高警察に逮捕投獄され、受けた拷問によって闘病生活を経験しています。 唐貴の長男が、今年10月8日に亡くなった白土三平です。 白土三平の「忍者武芸帳...
View Article内海満昌さんの絵
内海満昌さんの作品「存在のあたたかさ21-1」(50×61,5センチ)です。 今月20日から開催の、12年ぶり10回目になる内海満昌展への出品作です。 「存在のあたたかさ」というテーマは、内海さんに出会った20年以上前からずっと同じです。 私は依存症で、存在することへの不安が大きい人間なので、内海さんの絵にはずいぶん助けられました。 ●内海満昌展 会期 11月20日(土) ~26日(日)...
View Article平佐三彩扇形皿
残っている数が少ない幻の平佐三彩。 江戸後期のものですが、生まれたばかりのような輝きを感じます。 黄褐色・黒・白の三彩が溶け合って、べっ甲のようになっていることから「べっ甲釉」とよばれています。 黒釉は所々紫色に発色しています。 高台内に「さつま ひらさ」の陰刻があります。 この手の発掘品は皆無で、平佐で焼かれ別の場所で釉掛けされたといわれています。 無傷です。...
View Article大隅剛「蚤の市で見つけたもの 2021秋」本日より開催です
大隅剛さんが全国の蚤の市で集めたもの約500点の展示即売です。 随時補充されます。 鉄のもの、木のもの、陶磁器、戦前の油絵など豊富な展示で、お楽しみください。 みなさまのお越しをお待ちしています。 蚤の市で見つけたもの 2021秋 会期 11月6日(土曜日)~14日(日曜日) 11:00-19:00 お問い合わせ先 大隅剛 080-1252-4053
View Article猿投陶片
良質の陶土に、内側だけにたっぷり塗られた灰釉が魅力的な残欠です。 9世紀、平安前期のものです。 普段使いで楽しめます。 (径14,8センチ、高さ4,8センチ、高台径8センチ) <売約済みになりました>
View Article内海満昌展 11/20(土)~26(金)に開催
内海満昌展 2021.11.20(土)ー11.26(金) 12:00-19:00(最終日のみ17:00まで) ブリキ星での展示会は12年ぶり、10回目の個展になります。 みなさまのお越しをお待ちしております。 ギャラリーブリキ星 03-5938-8106 mail:burikiboshi@jcom.home.ne.jp
View Article古備前陶板
(表) (裏) 大小の石を含み、精選されていないワイルドな土味が魅力の古備前の陶板です。 江戸時代前期頃のものと思われます。 (36×37センチ、厚さ約1,7センチ) <売約済みになりました>
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