上山二郎の油絵
二尾のイワシ、リアルですね。 上山二郎(1895-1945)は、渡仏して藤田嗣治から大きな影響を受けた人で、 この絵も、キャンバスをツルツル下地にして描いていく藤田と同じ技法です。 1926年(昭和元年)の作。滞欧作か帰国直後の作と思われます。 (キャンバスに油19×32,5センチ、額25×39センチ)
View Article田辺至の油絵
躍動感にあふれて、眺めていると元気をもらえる牡丹の絵。 田辺至(1886-1968)は、1922年(大正11年)に渡欧していますが、 それ以前の大正初め頃に鎌倉の円覚寺の牡丹を描いています。 この絵はその中の一枚だと思われます。 サインはありませんが、キャンバス裏に「田辺」の文字があります。 額はありません。 (45,7×53センチ)
View Articleひょうたん型ガラス瓶
夏バテの季節には、ガラス瓶でほっと一息。 ひょうたん型で、渦巻きの流れが涼し気です。 淡い紫がかすかに入っている美しい透明ガラス。 大正時代頃のものです。 (高さ22,5センチ)
View Article内田巌の油絵
ヘラを使ったフォーヴ調の筆致で子供たちを描いていますが、皆表情がなく、暗くて希望のない世界です。 この絵は、1937(昭和12)年3月、日動画廊での個展出品作「子供の裸群」と思われます。 1937年は盧溝橋事件があり、日本の中国に対する本格的な軍事侵略が開始された年です。 「反体制リベラリスト」だった内田巌(1900-1953)は、目的意識をもって暗雲立ち込めるこの時代と空気を描ききっています。...
View Article新羅の土俑
横たわる動物は、牛か猪に見えます。 これは、墳墓に副葬するために作られたもの。 新羅人の動物形象は、ユルイけれどリアル。 焼しめられていて、見た目より重さがあります。 統一新羅時代7~8世紀のものと思われます。 (横約12センチ)
View Article隋白玉仏残欠
観音菩薩立像の右足と反花(かえりばな)座だけが残っているのですが、その彫りの見事なこと。 台座二面には、30以上の文字が陰刻され、隋時代の書を楽しむことができます。 開皇十二年二月八日の文字があります。この年は、西暦594年、推古2年、飛鳥時代の初頭にあたります。 (11,5×13,5センチ、高さ11センチ) <売約済みになりました>
View Article「132号線拡張に反対する沿道住民の会」を結成、区へ文書提出しました(転載)
(「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です) 9/9区役所前宣伝行動に参加して、132号線道路拡張反対を訴えました 「『132号線拡張に反対する沿道住民の会』結成のお知らせ」文書を区長秘書へ手渡しました 132号線沿道住民は連携してがんばります! 2020年第3回杉並区議会定例会の初日、「132号線拡張に反対する沿道住民の会」を結成したお知らせの文書をもって、杉並区役所を訪問しました。...
View Articleメソポタミアのテラコッタ
大きな目玉が3つ。ロバのような大きな耳(片方欠損)。 口を開いて舌を巻きあげている不思議な生き物です。 獅子グリフィンのようでもあり、カエルのようでもあり、よくわかりません。 古代メソポタミアの人たちがつくりあげた神々。 空想動物のひとつと思われます (高さ7,5センチ)
View Article鈴木千久馬の油絵
鈴木千久馬(1894-1980)は、日展系で芸術院会員という絵かきの王道を歩んできた人。 この海辺の絵は、1953年の作品です。 この時代の日本的なフォーヴといわれる抜けたような感覚がいいですね。 海辺の砂を絵具に混ぜているのも、面白いです。 額はありません。 (45×53センチ)
View Articleメソポタミアのテラコッタ その2
女性像の頭部です。 大きな眼と高い鼻、両脇に下がる巻き毛になった髪の房。 これらの特徴から、古代メソポタミアの女神、ニサバ女神像と考えられます。 ニサバは穀物の女神で、後に文字会計の女神になっていきます。 このテラコッタの女神は、奉納品としてつくられたものです。 オリエントもののコレクターから出たもので、出土地は不明です。 (高さ6,5センチ)
View Article善福寺公園へ
このところ歩くのが苦手になってしまい、散歩もご無沙汰でした。 今日は天気もよし。思い切って、約2年ぶりに善福寺公園へ行って来ました。 マイナスイオンをたっぷり浴びて、少し元気になった気分。 でも、帰り道はヨレヨレでした。
View Article備前徳利
首が欠けた残念ものですが、焼しめられた地肌とゆったりとしたラインの美しさが際立っています。 底に、〇の窯印が刻印されています。 この窯印は16~17世紀の備前に見られてものです。 (高さ23センチ)
View Article木のおもちゃ
ウン十年も前から、私にとって、木のおもちゃはほっと一息できるアイテムのひとつ。 このワンちゃん、首と尾が取り外せるようにできていて、動かすと揺れます。 こういうタイプのワンちゃんとは初めての出会いです。 鉛筆で「柏原久子 昭和十三年四月一日之求ム」と書かれています。 (横約30センチ) <売約済みになりました>
View Article反故と日常 川﨑美智代展 今日から始まります
荒神山の絵が並び、清涼な空気が流れる展示です。 ブリキ星での個展は12年ぶりです。 「二〇一四年に大阪から彦根に移った。疋田の母方の実家の大正末期に建てられた古い家。・・・ ここで古道具のあるよろず屋を開くことになった。・・・...
View Article独楽宝珠香合
独楽香合とは、中国や東南アジアからやってきた唐物の香合のこと。 ふわっとして品のある姿形、塗り分けた漆の配色は美事なものです。 これは、古渡りではなく江戸に入って清からの輸入品ですが、それでも出合うのは稀です。 江戸時代の箱が付いています。 (高さ3.7センチ、径6センチ) <売約済みになりました>
View Article安藤信哉の油絵
我が家に帰っていく親子。朝鮮風景です。 しみじみ、ほのぼの、ジーンとするよい絵ですね。 1940年頃の作品です。 安藤信哉(1897-1980)を見出したのは、梅野隆さん。 たまたま出会った「韓国風景」の絵に、「白日夢のように美しい」と感動。 彼の絵を夢中になって集めたそうです。 「北御牧村立 梅野記念絵画館」に梅野さんの収集した絵が展示されています。 (板に油絵...
View Article[蚤の市で見つけたもの 2020秋] 大隅 剛 11月7日(土)-15日(日)
「蚤の市で見つけたもの 2020年秋」始まる 大隅剛さんが全国各地の蚤の市で集めたもの500点の展示即売会です。 会期中、随時補充されます。 たくさんのモノたちの中にある宝物を見つけに、ぜひお越しください。 会期 11月7日(土)~15日(日) 11時~19時 お問い合わせ先 080-1252-4053(大隅 剛)
View Articleアイヌの飾り矢筒
熊送り等の儀礼の際に使用された飾り矢筒です。 口側には金属金具の文様があり、大きな星の周りに19の小さな星が配置されています。 14世紀の遺跡から、同タイプの飾り矢筒が発掘されています。 アイヌ文化は時代によって大きく変化しますが、変化することがなかった伝統が、この飾り矢筒です。 博物館以外で見る機会が稀なものだと思います。 (長さ53センチ、最大幅19センチ、厚さ3.5センチ)
View Article本日から三森早苗展が始まります 2020.11.21(土)ー27(金)
うちへそとへ 三森早苗 展 平面・立体 かすかな光や空気の流れに、生きもののような反応をみせる 三森さんの作品。 パルプ、羊毛でつくった布地に、色鉛筆で描いています。 会期 2020.11.21(土)-11.27(金) 12:00~19:00
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